全身がかゆい原因と対処法

まずは全身のかゆみの原因について見ていきたいと思います。まずよくある原因としては、何らかの皮膚疾患の可能性です。その際かぶれなども筆頭に挙げられます。かぶれとは、赤ちゃんのおむつかぶれのように何かの物質に触れる事により起こる皮膚炎です。またあせもなども身近でよく耳にされる症状だと思います。あせもは汗の出口が詰まってしまい、その周りで一般的に赤くなるような炎症が起こります。あせもには種類があり、小さな水ぶくれがたくさんできてしまうものもあります。その場合痒みはありません。よくある皮膚疾患としては、アトピー性皮膚炎です。全身がかゆいだけでなく、かきすぎた箇所がただれてさらに酷いかゆみを誘発する悪循環になってしまいます。また、次に考えられる原因としては、ダニです。ダニは確認されているだけでも世界で数百種類いるといわれています。刺されると非常に強い痒みが発生するとされています。ダニは大きく分けて吸血するタイプと咬むタイプが存在しており、吸血タイプはすぐに痒くなり、咬むタイプは数時間から数日経ってから痒くなる特徴があるとされています。ダニは皮膚の柔らかい腹部や首などを狙って刺してきますので、非常に腹立たしい害虫です。刺されても痛みを感じないため、それが余計に刺された事の発見が遅れる理由にもなってしまいます。気付いたら咬まれた後だったということが多いです。症状は数日から十日程持続します。ダニは高温多湿を好みます。畳や絨毯の下などはかなりの温床になりやすいです。ダニの発生を防ぐには、乾燥した空気を保ち、天日干しと洗濯をこまめに繰り返すことが大切です。また、乾燥肌というのも全身のかゆみの原因となります。日本は比較的湿度に豊かな国ですが、冬場は別です。皮膚が乾燥するとフルーツがドライフルーツになったかの如く表面のハリが乱れ、パリパリになってしまいます。きれいに並んでいた角質に隙間が出来てしまい、外部からの汚れも侵入しやすくなってしまいます。これが、よく言われているバリア機能の低下ということです。外部からの摩擦がダイレクトに伝わってしまい、よりかゆみを感じやすくなってしまいます。このような状態を長く続けていると痒みを感じやすい肌へと変化してしまうため、早急に対応が必要です。

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対処法としてまず考えられるのは食べ物です。人によって全く度合いは異なりますが、痒みの出やすい食べ物というのが存在しています。サバ、まぐろ、いわし、鮭、タラ、秋刀魚、カレイ、イカ、タコ、海老、かに、アサリなどの身近な魚介類から、里芋、たけのこ、とまと、ホウレンソウ、茄子などと、身近な食材が多いです。ただこれらの食材は栄養豊富でもありますので、偏らずに食べればむしろ健康面では非常に身体に良いはずです。ただ、体質に合わないモノはあるかもしれませんので、疑わしい兆候が見られたならアレルギーチェックを受け、アレルギー症状としてのかゆみを誘発する食物が突き止められたら、まずはその食品摂取を控えることです。

次に考えられる対処法としては、保湿をすることです。皮膚が乾燥すると、角質が崩れバリア機能と呼ばれる皮膚の防護機能が低下してしまいます。これによりかゆみが誘発されてしまいます。保湿することによって水分の蒸発を防ぎ、さらには皮膚の水分を保って肌を外部からの刺激から守りますので、肌の保湿は非常に重要です。皮膚疾患としてよくあるアトピー性皮膚炎への対処法としては、まず専門の皮膚科を受診することです。アトピー性皮膚炎は小さな子どもから大人まで幅広くかかる皮膚疾患です。毎日の入浴やシャワーで身体を清潔に保つことや、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤でかゆみを抑えることが重要です。悪循環を繰り返す重い症状ならば、ステロイド薬を内服する必要があります。ただし、ステロイドには強い副作用もありますから、使用はあくまでも一時的になります。また、従来の治療で効果がない場合には、免疫抑制薬を使用する場合もあります。

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以上、全身のかゆみの原因とその対処法について見てきました。いかがだったでしょうか。原因としては、代表的な皮膚疾患から内因性のものまで様々なものがあることが分かりました。乾燥を防ぐことや、ダニの発生を防ぐ、またアレルギーを誘発する恐れのある食べ物を控えるなどの対処法があることも分かりました。全身のかゆみは本当に辛く大変ですから、みなさんも是非一度参考にされてみてください。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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