耳たぶにしこり

耳たぶにしこりができる原因と対処法

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
耳たぶにしこりができる原因と対処法

しこりって嫌な響きです。おそらく癌をイメージするからです。しかし、しこりができるのは癌だけではありません。原因は他のところにあることだってあります。とはいえ、しこりがあることに気がつけば、気になるものです。何だろうと不安に感じるものからは、早く解放されるべきです。そこで、今回は、耳たぶにしこりができる原因と対処法について、考えてみましょう。

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目次

  1. 「粉瘤(ふんりゅう)」の可能性
  2. 肉芽(にくが)」
  3. 先天性耳瘻孔(じろうこう)
  4. 痛風や悪性腫瘍の場合
  5. 最後に

「粉瘤(ふんりゅう)」の可能性

粉瘤は良性の腫瘍で、耳たぶに限らず、体のどこにでもできます。皮膚の近いところに袋状の組織ができて、そこに老廃物がたまります。この老廃物は、どろどろとして、悪臭を放つ場合があります。そのため、自然に出てきた場合は大丈夫ですが、無理に押し出そうとしない方が良いです。

良性の腫瘍ということから分かるように、病院に行っても、お薬は処方されたとしても、経過観察と言われることが多いです。大きかったり、細菌に感染して赤く腫れあがっていたりしたら、手術で袋を取り除くことになったり、抗生剤を飲むことになったりするでしょう。万が一のことを考え、まずは病院へ行くというのが基本です。

ちなみに、お薬で今できている粉瘤は抑えられたとしても、手術で袋を取り除かなければ、ストレスや疲れなどがたまった時などに、再び粉瘤ができてしまいます。手術自体は日帰りで大丈夫なことが多いですが、しないですむならしないに越したことはありません。粉瘤のできやすさは先天性のものだとしても、無駄なストレスや疲れは貯めないようにしましょう。

肉芽(にくが)」

ピアスは体にとっては異物です。体は異物を排除しなければいけないと思います。しかし、風邪のウィルスとピアスは違うので、体が戦ったとしても、完全に排除することはできません。そこで肉芽を作り、体を守ろうとします。そのようにしてできた肉芽は言ってしまえば、おできのようなものと考えることもできるでしょう。

耳たぶに肉芽を作りたくないのであれば、ピアスはきちんとした知識のある医療機関で開けましょう。きちんとしたところで開けても、肉芽はピアスの素材、大きさや重さもできやすくする要因になります。自分に合った、肉芽のできにくいピアスを専門家からの助言を受けて見つけましょう。

肉芽ができてしまったら、巷では、ホットソークと言われる濃い塩水に10分ほど浸し、シャワーで洗い流すというのを朝晩続ける方法や、痛みは伴うもののクエン酸を溶かした水を湿布するという方法が効くと言われています。ただし、塩も、クエン酸も、肌を痛めるので、どうだろうなと思うところもあります。

そんなリスクを背負うよりも、最近は夜遅くまで開いている病院やクリニックがあるので、ぷにっとしたものができていると気がついたら、すぐにお医者様に見せて、抗生剤入りの塗り薬を塗って治してしまいましょう。小さいものならこれで良くなります。

先天性耳瘻孔(じろうこう)

耳たぶというより耳の前、もしくは耳たぶよりも上の部分に穴が開いている先天性の病気です。炎症を起こすと赤く腫れるので、しこりのような感じになります。この状態になると、1.で紹介した「粉瘤」の炎症を起こした状態のように見えなくもありません。

先天性耳瘻孔は、日本人の5~10%がそうであると言われています。穴の奥には袋がついていて、そこから臭い匂いのする白い汁や膿が出てくることがあります。膿が繰り返し出てきたりしていなのであれば、手術などをする必要はありません。普通に生活することができますので、耳や穴の周辺を清潔に保つように心がけましょう。

痛風や悪性腫瘍の場合

耳たぶにしこりができる原因は、多くの場合「粉瘤」です。しかし、痛風の患者さんは、血行が悪くなるため、耳たぶや足などにしこりができます。また、耳に悪性腫瘍、すなわち癌ができるとはあまり聞きませんが、ないわけではありません。

痛風は男性のうち20~30%がなり、近年、女性の罹患者が増えて来ています。癌は肺がんや胃がんなど、極めて罹患率の高いものでも、いざなってみると、自分がなるとは思っていなかったと言われる方が多くいます。そのため、誰もが、自分は絶対に痛風にはならない、耳たぶに悪性腫瘍はできないとは言えないのです。

粉瘤にしろ、肉芽にしろ、耳たぶにできたしこりは、基本的に自然治癒が狙えるものではありません。だから、異変を感じたら、心の安らぎを得るために病院へ行かれることをお勧めします。

最後に

福耳か否かくらいであまり耳に注意を向けない日本人ですが、耳が顔の中で果たす役割は大きいです。だからこそ、欧米人は赤ちゃんの頃から立ち耳防止に耳を抑え、形を整えます。症状がひどくなって形に影響したり、しこり内の老廃物が外にひどく臭ったり、強い痛みがでたりする前に、できることはきちんとしておきましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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