いつから始まる?妊娠超初期の時期と兆候のまとめ
さて、「妊娠超初期」とはなんでしょう?
一般的には、妊娠が判明するきっかけは、生理が遅くなり、「おかしいな?」と思い、そこで初めて妊娠検査薬で陽性が出て、産婦人科に行き正式に判明します。「妊娠初期」というのは、この頃からの事を言い、多くの人がつわりを経験します。
「妊娠超初期」とは、これよりも前の期間のことを言い、その時期に現れるものを、「妊娠超初期症状」と言われます。今回は、その「妊娠超初期」について、詳しくみていきたいと思います。
目次
「妊娠超初期」っていつ?
「妊娠超初期」の時期は、妊娠3週目(0w0d)~5週目(5w0d)のことをあらわすことが一般的です。具体的に、いつのことかというと、これは妊娠週の数え方と妊娠の流れの理解が必要になるので、ますはそれから簡単に説明したいと思います。
妊娠週でいう、0週(0w0d)とは、最後に生理が来た日を指します。排卵はまだなので、実際には妊娠していない時期ですが、こう呼ばれるのが一般的です。2週目(2w0d)あたりに排卵と受精が成功すると、3週目(3w0d)あたりで着床します。そして、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの働きで、4週目(4w0e)に来るはずの生理がストップします。妊娠したご本人が、おかしいなと思う頃は、妊娠週でいうと大体5週目(5w0d)頃に入っている場合が多いです。
つまり、「妊娠超初期」というのは、まだ生理が来るか分からない時期ということになります。
※0d0wの「w」はweek、「d」はdayを示します。
症状ってどんなのがあるの?
具体的には、以下のような症状が現れることがあります。(症状には個人差があり、すべての人が同じではありません。)
①発熱
妊娠を保つために分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が出ると、体温が高くなり、微熱を感じることがあります。体がポッとほてったり、寒気がする場合もあります。
②頭痛
黄体ホルモン(プロゲステロン)には、血管を拡張する作用もあります。血管が拡がったことにより、血流の増加で頭痛を感じる人もいます。軽い頭痛の場合もありますが、ひどい偏頭痛をともなうこともあります。
③異様な眠気
妊娠中は、初期からずっと異様な眠気に襲われる人が多いです。これは、体が赤ちゃんを守る態勢を整えている証で母体を休ませる、という体からの合図とも言われています。仕事を続けている方は、非常に辛いところです。お昼寝ができる時間があれば、思い切って寝てしまうのが良いでしょう。
④出血
いわゆる「着床出血」です。受精卵が子宮に着床するときに、出血するケースがあります。生理日前の出血に驚く人も多いでしょう。出血の量は人それぞれですが、多くの人は少なめの出血量で、すぐ1~2日程度で止まることが多いです。ただし、妊娠時期の出血には注意が必要です。いつもとは違う出血や、違和感のある場合は、念のため産婦人科を受診することをおすすめします。
⑤胸のハリ
ホルモンの影響で、胸にハリを感じたり、違和感がある人もいます。これも妊娠中期頃まで続く場合が多いです。人によっては妊娠期間中ずっとハリがを感じ続ける人もいます。
⑥腹痛
要因として考えられるのは、便秘や下痢によるもの、もしくは妊娠の準備をしはじめた子宮が少しずつ広がることから感じる痛みです。腹痛が続く場合は、妊娠ではなく病気の可能性もあるので、心配なら受診すると良いでしょう。
⑦トイレ関連(頻尿・便秘・下痢)
ホルモンの分泌が原因で、体の血液が下半身の腰のあたりに集中します。この刺激で、膀胱が過敏になったり腸の働きに影響をもたらす場合があります。あるいは、急激な子宮の変化に驚いた膀胱がその影響を受けることも考えられるでしょう。
トイレを我慢すると、女性は特に膀胱炎になりやすいので、多少恥ずかしくても、可能な限りトイレには行きたいだけ行くのがおすすめです。
⑧肌荒れ
ホルモンバランスの乱れから、肌荒れを引き起こす場合もあります。また、体が変化するので肌が敏感になり、今まで使ってた化粧品が合わなくなることもあるので、注意が必要です。
⑨イライラする
体調の悪さや、ホルモンバランスの乱れから、精神的に不安定になりやすい時期です。本人には悪気がないことが多いのですが、パートナーの方をはじめ周りの人の温かい気持ちで、理解してもらうことも必要になってきます。人に当たってしまう罪悪感から気を病んでしまう人もいますが、気晴らしや趣味を楽しんだり、美味しいものを食べてリフレッシュすると、少しだけ気持ちが楽になるでしょう。
⑩おりものの変化
黄体ホルモンの影響で、おりものにも変化が現れます。いつもと少し違うな、と思ったら妊娠の可能性も捨てきれません。
正式には分からないから、あくまでも「可能性がある・・・」程度に!
「妊娠超初期症状」は、多岐に渡ります。いままで挙げてきた症状は、個人差もあります。また、生理前の症状と区別が付かないものも多いです。妊娠3週目~5週目は、妊娠検査薬が使えない時期ですし、産婦人科で検査しても分からないので、確定的なことは何もいえません。あくまでも「そうかもしれない」程度にとどめておきましょう。妊娠が判明してから、あの時はやっぱりそうだったのか!と思い返すと納得するかもしれませんね。
おわりに
女性の体はデリケートで、妊娠という大きなイベントに備えて、すごいスピードで変化していきます。それと同時に、体は赤ちゃんを守るために、色々な信号を出してくるでしょう。大切な命を守るために、体からの合図には敏感になっておくことが大事でしょう。周りの人は、それを理解してあげることが何よりも重要なことです。体調が悪いときは、率先して家事などを協力してあげましょう。
この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。
いつから始まる?妊娠超初期の時期と兆候のまとめと関連した記事をチェックしたい場合は、家庭医学のジャンルから探すことができます。