たんこぶがなかなか治らない時の対処法

たんこぶがなかなか治らない時の対処法

子供の頃によくつくってしまうたんこぶ‥。小さい頃に頭をぶつけて、よくたんこぶをつくったという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。子供の時にぶつけると、泣きじゃくって大変な思いをします。それにすごく痛くてジンジンしますので、かなり辛いです。基本的には、冷やしたまま放置して自然に治るのを待つことの方が多いと思いますが、なかなか治らないときもあります。もし正しい対処法や早く治す方法があるのなら、予め知っておきたいですよね。そこで今回は、そんなたんこぶがなかなか治らないときの対処法について見ていきたいと思います。

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従う手順:
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治すための対処法について考える前に、まずたんこぶ自体について把握しておくことが大切です。いわゆる「たんこぶ」の中身は、血液とリンパ液です。つまり、たんこぶというのは「内出血の塊」なのです。頭部は他の部分と比べて、筋肉や脂肪が少なく、そのうえ、毛細血管が集まっているので、血管が切れやすいためにたんこぶが出来やすい組織になります。もし、血管が切れている数が多いようであれば、出血量が多くなり、たんこぶが赤くなることもあります。組織外に漏れ出た血液やリンパ液はどうなるの?と疑問に思いますが、たんこぶが治った場合、たんこぶの中身の血液やリンパ液は再び血管の中に戻されるため心配いりません。しかし、そもそもなぜ頭部に限ってたんこぶができるのかということについてですが、脚や腕の場合、外部から刺激を受けても、皮膚の下に血液やリンパ液が入り込むスペースがあるため、たんこぶの様に盛り上がらず「青あざ」となります。しかし、頭には骨のように硬い組織が集まっているため、血液やリンパ液が入り込むスペースが無いのです。これが頭部に限ってたんこぶができる理由です。

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たんこぶが内出血の塊であることは、先に述べてきました。内出血ですからなかなか治らないことも多々あるかと思います。そんなときの対処法としては、まず幹部を冷やすことです。たんこぶが出来ているということは、内部で出血が起きているということになります。冷やすことにより血管を収縮させることができますので、たんこぶがさらに大きくなり、治りが遅くなるのを防ぐことができます。間違えて温めてしまうと、血管を膨張させてしまい症状が悪化することにつながりますので気をつけるようにしましょう。また、さらに冷やすことで痛覚を麻痺させることもできます。痛みを和らげる効果も期待できますので、冷やし続けるというのも非常に有効な対処法です。幹部に熱を加えないようにすると症状が悪化するのを防げます。少なくとも6時間は触れたりして熱を加えないようにすることが大切です。

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また、砂糖を使った対処法も有効です。砂糖には細胞の硬化を緩める作用があります。細胞がゆるくなると、血液の流れが良くなったり、腫れが引きやすくなるといった効果が期待できます。砂糖に水を混ぜたものを、コットンの布などに染み込ませて幹部に塗りましょう。濃度が高い方が効果が期待できますので、あまり水っぽくならないように気をつけましょう。また、安静にしておくというのも、有効な対処法です。たんこぶがなかなか治らない場合は、なるべく安静にしておきましょう。激しい動きをすると血管が促進されますので、たんこぶが大きくなって治りがさらに遅くなってしまうことがあります。たんこぶの治りが遅い場合は、冷やしながら、体温が上がらないように安静に休んでおけば、症状が悪化することがないため、結果として治りが早くなるといえます。

また、たんこぶの治りが遅いときに特に気を付けていただきたいのが飲酒です。お酒を飲んでしまうと、血管が拡張してしまい、血の出血量が増えてしまう可能性があります。たんこぶの治りがさらに遅くなってしまう原因にもなりますから、飲酒は控えるように注意しましょう。

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また、お風呂に入る際、温かい湯船は避けるというのも一つの対処法です。入浴をすることで体全体の血行が良くなってしまうため、止まっていた血が再び流れてしまう可能性があります。特にたんこぶがひどい場合はシャワーでもそういった可能性が考えられますので、入浴は極力軽めに済ませるようにしましょう。

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以上、なかなか治らないたんこぶの対処法について見てきました。いかがだったでしょうか。たんこぶは内出血の塊ですので、血管を収縮させて血流を抑える方法がベストです。一度できてしまうと見た目も感触も痛いたんこぶですから、一日でも早く治したいものです。みなさんも是非一度参考にされてみてください。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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