認知症

どうチェックする?認知症かどうかを確かめる方法

 
Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
どうチェックする?認知症かどうかを確かめる方法

認知症に関するテレビ番組を目にしたことはありますか?

近年お年寄りの数が増え続けており、社会問題として取り上げられることも多くなりました。

お家でおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に生活をしている人には身近な言葉かと思います。

お年寄りになるとどうしても物忘れが多くなったり、同じことを何回も繰り返してしまったりと若いころできたことができなくなったりしますよね。でも実は、老化による物忘れと認知症はまったく違うものなのです。

老化による物忘れの原因は、脳の生理的な老化です。なにかを忘れてしまっても忘れたということ自体は覚えています。そして、本人が「自分は忘れっぽくなったな」と自覚しています。このような状態であれば、認知症ではありません。

では、認知症の症状はどのようなものかといいますと、先ほど述べたことと逆になります。

まず認知症は脳の神経細胞が変性してしまったり、脱落してしまうことが原因となります。

勘違いしやすいですが、老化が原因ではないんですね。そして、なにかを忘れてしまったとき何を忘れてしまったのかすら覚えていません。忘れたことの自覚がないのです。こうなると日常生活に支障が出てきてしまいます。家族が認知症を疑って病院に連れて行こうとすると、本人が「自分は正常だ」といって怒るという話を聞いたことがあります。

認知症には種類があるのですが、代表的な認知症は「アルツハイマー型」「レビー小体型」「血管性」の3つです。

従う手順:

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「アルツハイマー型」

「アルツハイマー型」の特徴としては、ものを盗られたという妄想がひどくなる・徘徊をする・とりつくろいをするということがあげられます。「アルツハイマー型」は女性に多いと言われています。新しいことが記憶できなくなり、また、物事を思い出せなくなるので徘徊をしてしまうのです。

2

「レビー小体型」

レビー小体という特殊なものができることで、神経細胞が死滅してしまいます。レビー小体の特徴は、主に幻視です。また、うつ状態に陥ることもあります。実際には見えない人が見えたり、眠っているときに怒鳴ったり、急に奇声を上げたりという異常行動がおこります。こちらは比較的男性に多い症状だそうです。

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「血管性」

血管性認知症は名前のとおり脳の血管が関係しています。脳梗塞や脳出血が原因で脳の血液循環が悪くなり、脳が壊死してしまうのです。血管性認知症の特徴は、他の2つと違い神経でなく身体に障害が出てきます。たとえば、手足のしびれ・麻痺などです。私たちの脳は、血管によって酸素や栄養分を運んでいるのでその血管が詰まったり破れたりしてしまうと障害が出てきてしまうのです。

こちらも男性に多い症状だと言われています。

認知症には治療で治るものもあります。「正常圧水頭症」と「慢性硬膜下血腫」、「脳腫瘍」「甲状腺機能低下症」「栄養障害」「薬物やアルコールにかんするもの」があげられます。

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さて、認知症の基本について紹介してきましたが、まず気になるのはどんな種類であれ認知症の疑いがあるかどうかということですよね。認知症のチェックのしかたも紹介していきたいと思います。

1.同じことを短い時間のうちに何度も言ったりきいたりするようになった。

2.話すときものの名前が出にくく、「あれ」「これ」などというようになった。

3.以前好きだったものに興味がなくなった。

4.計算の間違いが多くなった。

5.蛇口やガス船の締め忘れが目立つようになった。

6.時間や場所の感覚が不確かになり、約束時間を間違えるようになった。

7.慣れている場所で道に迷ってしまった。

8.薬の管理ができない。

9.歩幅が狭くなり、歩きにくくなった。

10.おしっこがすぐに出ずに回数が多くなった。あるいは尿漏れがある。

上記の10項目のうち○が

0~2個の方は認知症の可能性が低いと考えられます。

3個以上の方は認知症の疑いが少しだけみられます。

7・9・10の項目すべてに丸がついた方が認知症の疑いがみられます。

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結果はいかがでしたでしょうか?

この診断は正確な認知症の診断をするものではありませんので、あらかじめご了承ください。

認知症の疑いがあるかどうかのチェックになります。目安として参考にしてくださいね。

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認知症を理解するためには、チェックリストで答え合わせをするだけではなかなか難しいものがあります。もし自分の大切な家族が認知症になったらという気づきが重要になってきます。まず、「あれ、なにかおかしいぞ」と気づくことです。認知症の始まりはささいなことだったりします。初期段階では最初にお話した老化によるもの忘れと症状が似ています。老化だからしょうがないと見過ごさず大事なサインに気づいてあげてください。

そして、早めに受診をすることで治る認知症もあります。まず専門医にかかり診断してもらいましょう。もし認知症だと診断された場合には、認知症の正しい知識を身につけましょう。アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症では症状や進行のしかた、対応が変わってきます。快適に生活できるように家族の生活や介護の計画づくりに役立つはずです。

認知症というのは、少なからず人を変えてしまいます。家族の関係や日常が変化して進行が速まってしまう、また、介護をしている家族までもがうつ状態になってしまうという危険性もあります。デイサービスや老人ホームなども視野に入れて最善の方法を探してみてください。サービスを受けることは家族の息抜きという意味だけでなく、認知症のご本人が介護を受けたり社会に接する大事な機会です。

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認知症について誤解をしていたという方はいらっしゃいましたか?

やはり、テレビや世間話で聞こえてくる情報には限りがあります。治る認知症があるということや認知症の種類によって対応が違うということなどがありますので、ぜひ正しい知識を身につけていただきたいなと思います。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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