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イブプロフェンとアセトアミノフェンの併用は大丈夫?

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
イブプロフェンとアセトアミノフェンの併用は大丈夫?

イブプロフェンとアセトアミノフェンは、いずれも市販の鎮痛剤に含まれている成分です。痛み止めを服用したことのある人は、聞いたことのあるものではないでしょうか?では、「どちらの成分が良く効くの?」「両方使って良いの?」なんて思ったことはないでしょうか?市販の薬とはいえ、併用はおすすめしないものや、タブーとされているものもあります。今回は、知ってるようで知らなかった鎮痛剤の併用についてお話していきたいと思います。

似ている作用

どちらも、処方箋でもらう薬のほかに市販鎮痛剤でよく使われている成分です。市販の薬でイブプロフェンが含まれているものは、ナロンエースやエスタック、ロキソニン、イブなどがあります。また、アセトアミノフェンを配合されているものとして有名なのは、セデスやノーシン、カロナールなどがあります。これら2つの成分は、いずれも解熱・鎮痛に効果のある成分とされています。両方とも、単体では眠くなる作用は含まれていないのですが、他の成分が作用する可能性もあるので、注意が必要です。

イブプロフェンの主な特徴

イブプロフェンは、アスピリンよりも副作用といわれるものが少なくて、しかも効果が強いと言われている成分です。主に、解熱や鎮痛効果が高く、後述のアセトアミノフェンよりも効果が実感できるとされています。ですので、市販だと小児用は手に入らないです。また、効果が高いので処方可能量も低く設定されているようです。

また、炎症を伴う鎮痛にも強く効果を発揮します。たとえば、歯医者などで歯痛などを鎮めたいときは、アセトアミノフェンは向きません。どちらかといえば、イブプロフェンが適しているでしょう。

アセトアミノフェンの主な特徴

アセトアミノフェンは、長く研究されてきた無難な成分と言われています。臨床実験も多くおこなわれていて、より安全性を証明する結果が示されているのはアセトアミノフェンです。長い歴史の中で、安全性や有効性を証明されてきたので、より安全に鎮痛剤を使いたい人には、アセトアミノフェンがおすすめです。子供にとっても安全な薬と言われています。

また、特に胃に対する負担が少ないことが有名です。鎮痛剤を飲むと胃痛がしてしまいがちな人は、こちらを服用すると良いかもしれませんね。

結局併用はアリなの

結論から言えば、併用しない方が良いでしょう。まず、併用してしまうと、許容量を超えてしまう危険性もあり、効果が強く出てしまいがちです。そうなると、副作用の可能性もあるでしょう。鎮痛剤の成分が重複によって起こり得る副作用は、食欲不振や胃の不快感や胃痛、悪心や吐き気(嘔吐)などの胃腸に対する効果が主なものになるでしょう。また、アセトアミノフェンは胃には優しいといわれていますが、血液や膀胱に対して強く作用してしまうことがあります。そうなると、急性腎障害のリスクも捨てきれないでしょう。

他にリスクが高い併用例

イブプロフェンとアセトアミノフェン以外に、リスクが高い取り合わせなどはあるのでしょうか?以下のケースや併用には特に気をつけた方が良いです。

①アセトアミノフェンとアセトアミノフェン含有の薬

アセトアミノフェンを重複して服用してしまうことにより、考えられる副作用は肝機能障害です。程度にもよりますが、重篤な症状に陥ることもありえます。2014年10月21日は厚生労働省が直接注意喚起しています。すでに、薬の「警告欄」には記載されているのですが、アセトアミノフェンの過剰摂取事例が後を絶たないそうです。

②鎮痛剤全部とコーヒー

どの成分とは限らずに、鎮痛剤全てとコーヒーは非常に相性が悪いです。多くの鎮痛剤に、「無水カフェイン」という成分が含まれています。働きとしては、脳血管を刺激して頭痛を緩和する作用があるのですが、コーヒーに含まれるカフェインとの相乗効果で副作用を起こす場合もあります。頭痛を和らげるはずが、頭痛を引き起こしたり動機息切れ、不眠などの症状もあらわれるリスクがあります。

③鎮痛剤全部とお酒

これは、言わずもがなで危険な取り合わせです。少量でも絶対に避けるべきです。お酒の効果で薬の効果が強く出て、副作用のリスクが一気に高まります。また酔いが強く出てしまい、意識を失ってしまうこともあるでしょう。大事なことなので、もう一度言います。お酒と薬は同時に服用しないでください。

まとめ

鎮痛剤の成分は、何種類かありますが、併用や連続使用はやはり好ましくないようです。厳密には薬剤師やかかりつけのお医者さんに聞くのが一番ですが、素人判断の併用は危険があることは間違いないでしょう。アセトアミノフェン自体は胃に優しい成分なのですが、併用によって「胃に優しくなくなる」ということも十分ありえます。もし、イブプロフェンとアセトアミノフェンそれぞれの成分の薬を持っていたとしても、服用には時間を空けるなど工夫が必要です。また、長期間の鎮痛剤の服用もできれば避けるべきでしょう。

イブプロフェンとアセトアミノフェンの併用は大丈夫? - まとめ

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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