妊活

プロゲステロンの減少の原因と対処法

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
プロゲステロンの減少の原因と対処法

プロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンは、女性の生理と妊娠活動には欠かせない大事なホルモンです。このホルモンの主な働きは、『妊娠を継続させること』と言われています。プロゲステロンが分泌されやすい期間は、排卵後の2週間です。では、このホルモンが減ってしまうことはあるのでしょうか?またもし、その減少が起きているのだとすれば、原因や対処法は一体どんなものがあるのでしょうか?今回は、デリケートな問題ながらも非常に大事な女性ホルモンの話をしていきたいと思います。

目次

  1. プロゲステロンが減るとは
  2. プロゲステロン分泌量の基準
  3. プロゲステロン分泌量減少の原因
  4. 黄体機能不全の治療
  5. プロゲステロンを増やす習慣
  6. まとめ

プロゲステロンが減るとは

プロゲステロンは、黄体ホルモンと呼ばれています。作用としては、冒頭に述べた妊娠を継続させることが主な作用です。具体的な症状としては、基礎体温をUPさせたり、子宮の状態を妊娠に相応しい状態にもしますし(内膜を厚くするなど)、乳腺の発達を促す効果もあります。プロゲステロンが分泌されると、情緒不安定になったり、身体にダルさを感じたりお肌の調子が悪くなることもあるでしょう。では、逆にプロゲステロンの分泌が減るとは一体どのようなことなのでしょうか?

プロゲステロンの分泌が減ると、一般的に「妊娠しにくい」とわいれています。プロゲステロンが本来するべき作用であった、子宮内膜の厚みを増す効果もなくなりますし、その結果受精卵が着床しにくくなったり、着床しても流産しやすくなってしまいます。プロゲステロン分泌量が正常がどうか、というのは、婦人科をはじめとした医療機関で確認することができます。妊活中の方にとっては、非常に気になる部分かと思います。医療機関を受診し、ホルモンの値を計測することで、その数値が不妊の可能性を引き起こすかどうかの判断材料になるでしょう。

プロゲステロン分泌量の基準

では、『プロゲステロンが低い』という基準は一体どのくらいなのでしょうか?プロゲステロンの分泌は、排卵後2週間の黄体期に多いです。この黄体期に、プロゲステロンのホルモン量が10ng/ml未満の場合、低い状態といえます。また、このようなプロゲステロン分泌量が少ないことを含めて、黄体機能が低下している状態を、『黄体機能不全』と呼ばれます。

黄体機能不全かどうかは、プロゲステロンの値が低いからだけでなく、子宮内膜の厚みや他の女性ホルモンの値なども見ますので、判断は医師に任せるのが良いでしょう。

プロゲステロン分泌量減少の原因

プロゲステロンの値が少ない状態である黄体機能不全ですが、原因としては次の事が考えられます。「卵胞が正常に発育していないこと」です。黄体期に分泌されるプロゲステロンは、卵子が放出された後の卵胞が黄体化して、内分泌組織が形成されることにより、分泌されています。ですので、卵胞自体が十分に発育していなければ、おのずとプロゲステロンの分泌量も減少してしまいます。

では、卵胞が十分に発育しない理由は、何なのでしょうか?原因は、卵胞刺激ホルモンの分泌が少ないことにあると考えられています。それに加えて、黄体形成ホルモンの分泌量が少ないこと、子宮内膜のプロゲステロンに対する感受性が少ないことなど、複合的に黄体機能不全の原因が考えられています。

黄体機能不全の治療

黄体機能不全と診断されると、投薬が検討されます。一般的に用いられるのは、排卵誘発剤の服用やプロゲステロンの服用などがおこなわれます。特に、排卵誘発剤が使用されるのは、卵胞の発育が未熟と考えられるときです。排卵誘発剤を服用することにより、卵胞の発育を促進します。排卵確認されたあとの治療としては、絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)などを投与することにより、プロゲステロンが機能している状態を保つなどの治療をおこなわれます。

プロゲステロンを増やす習慣

投薬以外にも、普段の生活でプロゲステロンの分泌を促す習慣がいくつかあります。日常的に意識を変えていくことで、治療にも良好な影響をもたらしたり、また黄体機能不全まで至らなくても、妊娠しやすい身体作りに役に立つでしょう。

1.食生活の改善

規則正しい生活や食生活の改善は、ホルモンバランスを正常にする働きを持っています。食事の栄養素の中でも、ビタミンEは、良い効果をもたらすといわれています。もともと抗酸化作用やアンチエイジング効果があり、血流を良くする効果も期待できます。したがって、脳内の血流も良くなることで、性腺刺激ホルモンの分泌も活発になり、プロゲストロンなどの女性ホルモン分泌にも期待できるとわれているのです。

2.ストレスや過労などを減らす

ストレスや過労はホルモン分泌に深く関わっています。なぜかというと、女性ホルモンの分泌と自律神経との関係性にかかわってきます。自律神経の中枢は、脳の視床下部ありますが、この視床下部は女性ホルモンを分泌の指令を出す重要な器官です。つまり、自律神経の乱れは、ホルモンバランスの乱れにつながるということです。ホルモンバランスが乱れると、本来分泌されるべきプロゲステロンの量が分泌されなかったりすることも十分考えられます。

まとめ

プロゲステロンの分泌が少ないのは女性として非常に気になるところですね。特に妊娠を考えている時期の方には、非常に気になる情報です。気がかりな方は、ぜひ婦人科などを受診すると良いでしょう。

プロゲステロンの減少の原因と対処法 - まとめ

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

プロゲステロンの減少の原因と対処法と関連した記事をチェックしたい場合は、家庭医学のジャンルから探すことができます。

の記事にコメントを書く
あなたは記事をどう思いましたか?
21
プロゲステロンの減少の原因と対処法