右の脇腹の痛みの原因
突然、右脇腹が痛くなったら、気がかりな人も少なくはないでしょう。左右どちらの脇腹でも、なかなか痛みが治まらないとさらに心配になるかもしれません。腹痛や脇腹痛の原因は、場所や痛み方によって様々な原因が考えられますが、今回は右脇腹が痛くなる原因について、詳しくみていきたいと思います。ただ、症状は人それぞれですし、緊急を要する場合もあります。あまり安易に考えずに、心配の場合は早めの受診が肝心です。あくまでも参考程度にご覧いただけると嬉しいです。
右ではなく、左の脇腹が痛い場合は「左の脇腹の痛みの原因」をお読みください。
参照元:schechtermd.com
便秘
みなさんも、便秘で脇腹が痛くなったことがある人もいるかもしれません。便秘というと、どちらかと言うと「腸」というイメージが強いと思うので、下腹部の痛みを想像する人が多いと思います。しかし、便秘で腸にガスがたまってしまうと、右脇腹付近に痛みを感じることもあります。ガスがたまって脇腹が痛むのは、慢性的な便秘の人によく見られる症状です。この症状が出るということは、便秘の症状がかなり進んでいる可能性が高いです。早めの受診で、症状改善に努めた方が良いでしょう。「たかが便秘」とあなどるなかれ。放置すると、脱力して動けなくなってしまう場合もあるのです。いずれの場合も、水分を多くとり、バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。
筋肉痛
右脇腹が筋肉痛の場合も、痛みが現れます。特に脇腹という箇所は、意識して使わない限り使うことの少ない箇所でしょう。それゆえ、少しの負荷がかかっただけでも、筋肉痛になりやすいです。ご存知の人も多いかとは思いますが、筋肉痛は筋線維が断裂して炎症が起きているために発生する痛みですので、1週間程度安静にしているのが良いでしょう。筋肉痛が原因の痛みであれば、そこまで心配することはないですが、なかなか痛みが引かなかったり痛む場所が変わる場合は別の原因も考えられますので、その時は受診をおすすめします。
胆石症
胆のうや胆管に石ができて、痛みなどさまざまな症状を引き起こす病気の総称を「胆石症」と呼びます。結石のできる場所によって少しずつ呼び方が違ってきます。「胆のう結石症」「総胆管結石症」「肝内結石症」がありますが、原因・症状は同じです。
初期症状は、背中の痛みが主な主で、まれに腰痛や肩こりも感じる人もいるようです。そして症状が進むと、腹部やみぞおちの痛みに進行していきます。右脇腹から背中にかけて激痛を感じる、この痛みは主に食後に感じることが多いようです。1時間以上続くこともあるそうで、そうなると非常に辛いでしょう。
胆石症の原因は、コレステロールが結晶化するというのが一番多く、その他は食べ過ぎやストレスや不摂生によるものがあり、いずれも生活からくるものです。症状が軽い場合は、ゆっくり石を溶かす「溶解療法」というのが用いられるようです。そのほかには、レーザー治療などもあります。しかし、一般的には痛みがない人を除き、胆のう摘出手術を行うのが一般的です。そして、最近は体への負担が少ない「腹腔鏡下術」も増えてきています。
腹膜炎
激しい腹痛といえば、腹膜炎かもしれません。腹膜は、胃や肝臓といった腹部の臓器の全体ないし一部をおおっている薄い半透明の膜です。身体の中にある臓器が、こすれたり、ねじれたりしないように、膜で覆って保護してくれている膜なのです。この腹膜の内部はいつもは無菌状態に保たれています。しかし、体内外から細菌が侵入すると腹膜炎を起こしてしまいます。腹膜炎のほとんどは急性のもので、大部分は細菌感染によって起こるものとされています。
症状としては、右脇腹からの痛みがだんだんひろがっていくようなイメージです。激しい痛みと言われている腹膜炎は、その前兆として腹部に違和感や不快感を感じる場合も多いようです。また、中には吐き気や発熱の症状が出てしまう人もいるようです。腹膜炎は、激しい痛みで本人も辛いですがショック状態や脱水症状に陥り、最悪の場合命の危険もある病気と言われています。ですので、腹膜炎の疑いがあるときは、早急に受診することをおすすめします。
腹膜炎の併発症状として、虫垂炎や胆のう炎も発症することもあります。もしくは、虫垂炎が原因の場合もあります。いずれの場合でも、早めに医療機関へかかりましょう。
帯状疱疹
帯状疱疹は、水ぼうそうの菌が原因で起こる症状です。「子供の頃に水ぼうそうはやったから」と安心している人もいるかもしれませんが、この帯状疱疹は、その子供の頃にかかった水ぼうそうの菌が体内に潜伏していて、それが何らかの原因で症状として現れるものです。この何らかの原因というのは、ストレス過多や疲れているときで、抵抗力が低下しているときのことを指します。
帯状疱疹の症状としては、体のどちらかがピリピリと痛みます。両側に症状が出ないのが特徴的で、この痛みにもひとそれぞれ種類があります。左脇腹が痛むことも人によってはあるでしょう。ピリピリと表面的な痛みの場合もあれば、神経痛や腰痛のように奥の方から痛く、夜なかなか寝付けないほどの人もいるでしょう。
帯状疱疹の治療は早めに行うのがベターです。あまり放置しておくと、水泡の痕が残ってしまうので、医療機関の受診をしましょう。
がん
一番深刻な原因といっていいのかもしれないのが、がんでしょう。大腸がん、肝臓がん、腎臓がんの場合は、右脇腹に症状が出る場合があります。いずれの場合も初期症状はほとんどないので、早期発見が非常に難しいですができるだけ早く対処をしたい原因です。
まとめ
右脇腹の痛みは、さまざま原因が考えられることがお分かり頂けたでしょうか?もちろん原因はこの限りではないですし、人によって違うのは当然のことです。少しでも心配な症状や長引く痛み、激痛などあれば、医療機関への相談が吉でしょう。
参照元:foodsandhealthylife.com
この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。
右の脇腹の痛みの原因と関連した記事をチェックしたい場合は、家庭医学のジャンルから探すことができます。