妊娠初期症状と風邪の違い

妊娠初期症状は、主に妊娠３週目～５週目に表れる症状のことを指します。

※妊娠週の数え方※

妊娠する前の最後に来た生理（月経）が始まった日を、『妊娠０週０日』と呼びます。排卵日は大体２週目くらいにありますが、このときはまだ、実際は妊娠はしていません。しかし、妊娠週の数え方はこのように数えます。

【主な妊娠初期症状】

微熱が下がらない、倦怠感（からだのダルさ）、鼻水やくしゃみなどの鼻の不快感、頭痛、腰痛、吐き気

風邪の症状と似ていると思いませんか？普通に、勘違いして市販の風邪薬を飲んでしまいそうです。しかし、人中は、市販の薬は胎児に悪影響を与える可能性があるので、避けるべきとされています。風邪だと思って薬を飲んでしまって、実は妊娠していた！なんて事があったら、大変ですね。実際のところ、妊娠の初期の方に飲んだ薬の影響は胎児には影響がないとされていますが、万が一のことがあったら悔やんでも悔やみきれません。なので、そのようなストレスを抱えることのないよう、気をつけた方が良いとされています。

では、風邪の症状の違いは何なのでしょうか？それには、まずそれぞれの症状が出る原因を考えてみてください。

風邪であれば、ウイルスが身体に入ってきたことにより身体がそれに反応して防衛しようしている症状です。それに対して、妊娠初期症状は、妊娠を保つために女性ホルモンがいつもより多く分泌され、それにより様々な症状が引き起こされます。つまり、ホルモンによる仕業というわけです。なので、風邪症状には、なにかしら「炎症」が伴うでしょう。特に、ノドの痛みやつらい咳などは風邪の可能性が強いです。

では、くしゃみや鼻水はどうなのでしょうか？鼻の症状は、実は妊娠初期症状として出ることもあります。自律神経の乱れで妊娠性の鼻炎もあるようです。なので、くしゃみの場合は妊娠の可能性が捨てきれません。

とはいえ、非常に症状が似ているので見分けるのは実際のところ、かなり難しいとも言えるでしょう。そこで、妊娠初期独自の症状についてもう少し考えてみましょう。

排卵日付近の性交渉、実際生理が遅れている、いつもの生理のような出血ではなく微量出血がある、胸の張りや痛みがある、食べ物の好みが変わる、吐き気がある、おりものがいつもと違う

上記のような症状があると、より妊娠の可能性が高くなるでしょう。

ただ、ご存知の方も多いかもしれませんが、上記の症状は、「生理前症状」にも良く似ています。症状だけでは、断定はできません。きちんとした確証がほしい場合は、もちろん医療機関での受診が一番です。

仮に風邪の症状が強く、「風邪だ！」としても、まだ断定できない場合があります。それは、風邪の症状と妊娠初期の症状が同時発生している場合です。妊娠をすると、ホルモンの影響で抵抗力の低下が起こりやすいです。その結果、妊娠中に風邪を引く場合もよくあることです。妊娠初期に風邪を引いてしまうと、症状が混合してしまい、実際当人にもどちらの症状か分からない場合もあります。身に覚えがある場合や、生理予定日１週間を過ぎても生理が来ない場合は、妊娠検査薬で検査をしたり、医療機関で検査を行うなど、行動に移すのが良いでしょう。妊娠期間に風邪を引いてしまったら、風邪薬等は一切飲めないと思っている人もいるようですが、そうではありません。実際、妊娠中に飲んでも問題のない薬はあります。しかし、それは産婦人科などで受診して出してもらえる薬なので、きちんと症状を診てもらってから、適した薬をもらいましょう。ただ、通常飲める薬よりも効果の弱いものが多いと言われています。その場合は、薬に頼るというよりは自己治癒に専念することになるかと思います。妊娠中のつわりがキツイ場合、風邪の症状と合わさると非常に辛い思いをすることになるでしょう。本人であれば、決して無理はしないでください。家事などは、ご主人などにお任せするか後回しです。

妊娠初期症状と風邪の症状が似ていることがお分かり頂けたでしょうか？その症状だけで判断するよりは、他の妊娠症状が出ていないか考えた方が、より良い判断ができるでしょう。ただ、それでも風邪と妊娠症状が併発している場合もありますので、注意が必要です。少しでも怪しいと思うことがあれば、できれば薬の服用は避けて、しかるべきときに医療機関の受診をすることをおすすめします。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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