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妊娠10週目の症状のまとめ

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
妊娠10週目の症状のまとめ

妊娠10週目は、妊娠3ヶ月の3週目にあたります。この頃の赤ちゃんは、人間らしい体つきになってきます。エコーで赤ちゃんの姿を見て、その様子に思わず笑顔がこぼれてしまう人も少なくないのではないのでしょうか?大きさは、5センチ~10センチ前後の大人の握りこぶしくらいの大きさに成長しています。大きくなってきたこともあり、心音がはっきりと聞こえてくる時期になります。そんな10週目の妊婦さんの症状はどのようなものがあるでしょうか?今回は、主な症状について詳しくみていきたいと思います。

目次

  1. 辛かったつわりがおさまってくる
  2. 腰痛の症状が出始める
  3. お腹の不調(おもに便秘)
  4. 血管が浮いてくる
  5. おわりに

辛かったつわりがおさまってくる

これは非常に個人差がありますが、この時期にあるとつわりがおさまってくる人も少なからずいます。あの永遠に続く二日酔いの気分とサヨラナできるとなると、本当に嬉しいですよね。つわりがないだけでも、毎日が少し楽しく感じてしまいそうです。しかし、それと同時に注意しなくてはいけないのは、食欲復活による、体重増加です。今まで食べられなかった鬱憤を晴らすように食べたくなる気持ちも分からなくもないですが、妊娠期間中は普段の生活のときよりも体重が増えやすいです。また、一気に増えると、妊娠高血圧症候群(いわゆる妊娠中毒症)や妊娠糖尿病の危険性が高まります。安産を迎えるためにも、この時期から食生活には注意が必要です。

妊娠10週目の症状のまとめ - 辛かったつわりがおさまってくる

腰痛の症状が出始める

この頃になると、次第に腰痛が辛くなる人は結構な割合でいます。まだ子宮はそこまで大きくないので、子宮の重さで腰痛が引き起こされているとは考えにくいです。この時期の腰痛の原因は、主にリラキシンという妊娠初期に分泌ホルモンによって引き起こされます。リラキシンは、妊娠すると分泌される、赤ちゃんの通り道を作るために骨盤をゆるめるホルモンです。そして、骨盤がゆるむと、ゆがみが生じるため、酷い腰痛に悩まされるのです。さらに、腰痛だけでなく、足の付け根や骨盤のゆがみに影響してくるので、痛みを感じる人もいるでしょう。この腰痛を少しでも改善するためには、骨盤ベルトを付けてみたり、ストレッチやマタニティヨガなどが有効です。妊婦さんに人気の骨盤ベルトといえば、トコちゃんベルトですが、このベルトは妊娠後期まで長く使えるだけでなく、出産後の骨盤のゆがみ矯正にも貢献してくれる優れものなので、検討してみても良いかもしれません。産婦人科によって違いますが、ベルトの貸し出しをおこなっているところもあります。とにかく腰痛の症状が出ているときは、重い荷物を持つことは避けて、辛いときは抱き枕を膝に挟みながら横になると少しラクになるかもしれません。

お腹の不調(おもに便秘)

お腹の不調、特に便秘の原因は主に5つほどあります。

1、ホルモンの影響

妊娠することによって、プロゲステロンというホルモンが分泌されますが、そのホルモンの影響で、筋肉が弛緩されて腸のぜん動運動が悪くなるために、お腹の不調が起こりやすくなります。

2.子宮が大きくなってきたことによる影響

妊娠初期の段階ですが、子宮は日に日に大きくなってきています。まだあまり重くはないですが、腸への刺激としては十分です。圧迫されることによって、腸の中の老廃物を出す動きが弱まってしまい、老廃物が長く留まることで、水分を失い、便秘になってしまいがちです。

3.自律神経の作用

妊娠して分泌されるホルモンのバランスが変化すると、自律神経の働きも乱れがちになります。自律神経は、人間の体のあらゆる重要な部分を担っていて、血の巡りや呼吸器や消化器系の働きに作用します。その中でも、副交感神経の働きが弱くなると、腸の動きも悪くなってしまうため、便秘がちになってしまいます。

4.つわりによる水分不足

10週になれば、つわりが収まってくる人もいますが、そのつわりによって摂取したはずの水分を体から排出してしまって、身体が水分不足になりがちです。また、妊婦の体は、子宮の赤ちゃんを守ろうとする動きが一番ですので母体の水分を子宮に吸い取られてしまい、肝心の腸への水分不足になってしまいます。

5.運動不足によるもの

体のだるさや、熱っぽさ、つわりなどの影響で運動どころじゃないので、運動不足になりがちです。妊娠中を通して、異様な眠気に襲われるので、体を動かすことにネガティブになりがちです。

以上のような理由から、便秘になりやすいと言われています。なお、一般的には便秘が起こりやすいですが、下痢症状が生じる人もいます。あるいは、その交互が順番にやってくる人もいて、人それぞれです。またお腹の赤ちゃんが気になって、上手くいきめないということも考えられています。いずれにせよ、食生活の改善と産婦人科で妊婦さんでも飲める便秘薬の処方をしてもらうことが、改善方法としてあります。

妊娠10週目の症状のまとめ - お腹の不調(おもに便秘)

血管が浮いてくる

妊娠をすると、子宮や胎盤へ血液を送るために、母体で生産される血液の量が増量します。これによって、体のあらゆる部分の血管が青く透けて見えるようにまでなります。特に顕著なのが、足や胸とお腹周りです。まるでスパイダーマンのような胸に驚くかもしれませんが、普通のことで異常ではないので安心してください。

おわりに

妊娠10週というのは、長い妊娠生活で考えるとまだまだ初期のほうですが、身体は急ピッチで赤ちゃんを守るために準備をしています。その影響で、母体には色々な負担がかかってきているのです。可愛い可愛い赤ちゃんは、もうすぐです。妊婦生活は、あっという間に過ぎてしまいます。辛いことも多いですが、これも全て「育児」と思って受け入れてあげてください。また、もし我が子のために体に負担を抱えてる女性が近くにいたら、周りの人はどうか助けてあげてくださいね。

妊娠10週目の症状のまとめ - おわりに

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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