寂しさや孤独を感じる時の対処法
寂しさや孤独をチャンスに変えよう!
気分に波があるのは仕方のないことです。良い時もあれば、悪い時もあります。ただし、良い時に過ごす一日も、悪い時に過ごす一日も、同じ一日です。だから、悪い時に過ごす一日を悪いままで終わらさないように、チャンスに変えたいものです。考えてみれば寂しさや孤独は、自分を見つめるチャンスです。なぜ自分が寂しさや孤独を感じるのか、考えてみましょう。現実的に一人だからなのか、周囲の人と分かり会えないからなのか、色々言っても人間は所詮一人である的な哲学的なものなのか、自分が悩んでいることが見えてきます。
従う手順:
まずは今感じている寂しさや孤独から解放されましょう。一番簡単な方法は寝ることです。寝ることは大切なことなのです。心が弱っている時は、たいてい疲れがたまっていることが多いのです。だから、まずは疲れから体を解放させましょう。逃げじゃないかと思われるかと思いますが、かのニーチェも言っています。自己嫌悪に陥って、どうしようもなくなったら、美味しいものを食べて、寝てしまえと。ということで、まずは気力を回復させましょう。
たっぷり寝たけれど、まだ寂しさや孤独を感じる方は、泣ける映画や本の力を借りて、涙で寂しさや孤独を洗い流してしまいましょう。寂しさや孤独といったストレスは、理由なく生まれるものではありません。コルチゾールといったストレスと関係のあるホルモンが増え、脳内ではセロトニンという神経伝達物質が減ってしまっています。この状態を和らげるのに有効なのが、脳内麻薬とも言われるエンドルフィンです。心を震わせて涙を流すと、少なくなっていたセロトニンが増え、エンドルフィンが分泌されることが分かっています。
映画も本も好きではないという方もいることでしょう。そういう方は凝り固まっている心と体をほぐしましょう。軽い運動をしてみたり、半身浴などをして血行を良くするのも効果的ですが、私のお勧めはマッサージです。パートナーの方がいる方は、パートナーにお願いしても良いですが、最近は女性でも気軽には入れるマッサージ店があります。マッサージが心の状態を良くすることは科学的に実証されている事実です。プロの方のそれは、当然のことながら、素人のそれとは違います。人の手のぬくもりで冷え切った心をもほぐしてもらいましょう。
いかがでしょうか。ここまですれば、おそらく実質的な寂しさや孤独は少しは和らぐのではないでしょうか。それでは、少し外に目を向けましょう。別に旅行に出る必要はありません。いつもは行かない方に足を向けてみましょう。最寄駅からいつもとは違う方向の電車に乗ってみて、気になったところで降りて周囲を歩いたり、緑の多いところに行って、散策をしてみるのも良いでしょう。特別ではないけれど、非日常を体験しましょう。自分の知らないところにも、人は住んでいて、生活している様子を見ると、視点を変えることができリフレッシュできます。
貴方は、自分が今感じている寂しさや孤独の原因は何だと分析していますか。ふと気づいたら独身で、友達も、恋人もいないというような実質的に独りだからですか。それとも、周囲には人はたくさんいるけれど、信頼できる人はいないという精神的な独りだからですか。はたまた、人間は生まれるのも一人だし、死ぬのも独りというような哲学的な意味合いでの独りに気が付いてしまったからですか。原因が分かれば、おのずとそれを解決するのに必要なことが見えてきます。
実質的に独りだという方は、何か新しいことを始めましょう。人と接するのが苦手だというのなら、まずは一人でできることでも十分です。人を惹きつけるのは言葉だけではありません。一生懸命に何かに打ち込んでいる姿だったりもします。また、人と接するのが怖くないという方は、地域のサークルや、趣味のグループに問い合わせてみましょう。そういう活動をしている人は、新しい人大歓迎で、手とり足取り、慣れない貴方をサポートしてくれるはずです。人って温かいなと思われることでしょう。
精神的に独りだという方は、良いチャンスです。人間関係を見直しましょう。貴方にとってプラスになる人、貴方の気持ちをポジティブにしてくれる人は誰ですか。反対に、貴方にとってマイナスな人、貴方の気持ちをネガティブにする人は誰ですか。皆、仲良しも良いですが、自分を高め、前向きな状態を維持できる人と関係を深めましょう。そして、そうではない人とは関係を絶つとまではしないものの、近づく必要はありません。知り合いがたくさんいる人は素敵ですが、少数精鋭で内容の濃い友人関係というのも良いものです。
最後の哲学的な問題について。実のところ、多くの哲学者が、孤独があるからこそ、自分を見つめることができ、想像力を膨らますことができるとして、孤独を前向きなものに捉えています。遺伝子を同じくする一卵性の双子の方でも生まれる時と、死ぬ時は一人です。一人であることを受け入れて、孤独を憂うのではなく、孤独を楽しめるようになりたいものです。
寂しさや孤独はつらいものです。これが何かを変える機会になったらと思います。
この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。
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