急な胃痛の処置と対処法

胃痛とは何か

そもそもなぜ胃は痛くなってしまうのでしょうか。胃痛は胃液が何らかの理由で大量に出てしまった時や、胃の粘膜が薄くなってしまい炎症を起こしたり、筋肉が痙攣したりしてしまった時におこります。おなかがすいた時や暴飲暴食してしまった時、緊張などのストレスがたまった時に痛みを感じることがあります。また、睡眠不足や疲労がたまっている時も胃に負担がかかり胃痛を引き起こす原因となります。もともと胃が弱く、消化が悪い人も胃痛を引き起こしやすいと言われています。

胃酸による胃痛

通常、食べ物を消化するために分泌される胃酸。胃の中に食べ物がない状態では普段は抑制されていますが、胃酸過多などの原因で空腹時に胃酸が分泌されると胃痛を引き起こしてしまいます。胃酸の主成分は塩酸なので、空腹時に分泌されると胃の壁を刺激してしまい、ただれて炎症を起こしてしまうのです。ストレスによる胃痛もこれと同じで、ストレスを感じることで胃酸過多となり、胃壁を刺激することで起こります。

胃痛の対処法

胃痛の対処法を下記５つにまとめましたので１つずつ見ていきましょう。

胃にやさしい食事

胃酸の分泌をおさえるような食事の仕方をすることが重要です。胃にやさしい食べ方、胃にやさしい食べ物を摂るようにしましょう。まず、胃にやさしい食べ方ですが、早食いをせず、しっかりよく噛んで食べることです。かまずに食べると胃で消化しきれない食べ物が残ってしまい、胃酸過多の原因となります。また、調理方法は煮る、蒸すなどの方法でなるべく柔らかい食べ物を食べるとよいでしょう。おかゆやうどん、柔らかく煮た野菜などがおすすめです。逆に避けたほうがいい食材は、脂肪分の多い肉や刺激が強い香辛料、食物繊維の多い野菜類など胃を刺激しやすい食べ物は禁物です。全く駄目というわけではありませんが、なるべく控えるようにしましょう。

医療機関を受診する

胃痛は体からのシグナルですので、なかなか治らない場合は放置せず医療機関を受診するようにしましょう。早めに受診することが完治につながります。

薬を飲む

医療機関で処方してもらった薬を飲んでも良いですし、市販で様々な薬が販売されていますので、それらを試してみるのも良いでしょう。薬を買う時は、症状に合った薬を適切に飲むことが出来るよう、必ず薬剤師に相談してから購入するようにしましょう。下記いくつか胃痛に効果のある薬をご紹介します。

・胃酸分泌抑制剤

文字通り、胃酸の分泌を抑制し、胃の粘膜が胃酸によって傷つけられるのを防ぐ医薬品です。H2ブロッカーなどがこれに当たります。第一種医薬品なので、購入の際は薬剤師からの説明が必要となります。

・制酸剤

胃酸過多の状態になった時に使う薬です。胃酸を中和する働きがあります。そのほかにも胃酸を吸着し、胃の粘膜を保護する効果もあり、出過ぎた胃酸の症状を緩和するための薬です。

・胃粘膜保護剤

胃の粘膜の修復を助ける効果がありますので、空腹時に胃酸過多で胃壁が炎症を起こしたり、ただれてしまったりしたときに服用するとよいでしょう。

・鎮痛鎮痙剤

副交感神経に作用し、胃痛を抑えたり、胃の過度な緊張や運動を抑制したりします。

・複合胃腸薬

いろいろな成分が配合されているので、慢性的に胃が弱っている時におすすめです。消化酵素や胃の働きを促す成分が入っています。また胃粘膜の保護成分も含まれています。

胃弱を予防する

普段から食事をとるタイミングに注意しましょう。まずは、起床後すぐに食事をとらないこと。加えて寝る２時間前には何も食べないこと。朝起きてすぐは胃腸がまだ活発に活動できないので、そんな時に食事をとってしまうと胃にかなりの負担がかかります。就寝時も胃の活動が弱まりますので、胃の中に食べ物を残さないよう、２時間前には食事を終えるようにしましょう。

生活サイクルを整える

胃酸過多を抑制するには、生活サイクルを整えることもとても重要です。十分な睡眠をとり、適度に運動をして体を動かし、排泄の習慣をつけるようにしましょう。そしてストレスをため込まず、適度に発散してリラックスして過ごすことが大切です。不規則な生活がストレスの原因になることもありますので、規則正しくストレスフリーな生活を心がけましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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