手首が痛い原因と対処法

手首が痛い原因と対処法

「手首が痛い‥」誰もが一度は経験されたことのある症状ですよね。食事をするにも、勉強するにも、何をするにも手は使いますから、非常に困りますし、辛い症状です。私も中学生の時に部活動で初めて手首を痛めた経験があります。卓球をしていたのですが、ラケットの持ち方が悪く、かつ長時間の素振り練習によって腱鞘炎になってしまいました。その後はちょっとでも手首をひねると激痛が走るようになってしまい、部活動はもちろん、普段の日常生活にも支障をきたしてしまって大変でした。このように、スポーツをされていて、手首の酷使から痛めたという方も多いのではないでしょうか。また、単純に手のつきどころが悪く、捻挫してしまったというのもあるかもしれませんね。しかし、最近では思いもよらない原因で手首の痛みを感じるケースがあるんです。そこで今回は、そんな手首が痛い原因と対処法について見ていきたいと思います。

出典:image.healthil.jp

手首を痛める原因

手首が痛くなってしまう原因としては、一般的には次のようなことが考えられます。

  1. スポーツなどによる手首の酷使
  2. 怪我による捻挫

スポーツをしていて手首に力を入れている際や、転倒してとっさに手をついた際に捻挫をしやすいです。また、ラケットを使用するスポーツでは、同じ姿勢での長時間の繰り返し動作が腱鞘炎につながってしまうケースもあります。手首の捻挫の場合、そのときは押すと少し痛む程度であったとしても、完治するのには2週間ほど必要になるとも言われています。ちょっと痛いだけだからそのうち治ると安易に考えてはいけません。実業団のようなスポーツ選手にとっては、選手生命、生活自体にも深く影響してきますので、気付いたら早めに病院を受診しましょう。

これまでは、上記のようなことが原因で手首を痛めるといったケースがほとんどでした。しかし、時代や社会構造の変化とともに、その原因にも変化が見られるようになりました。最近では次のような原因が考えられています。

  1. 長時間のデスクワークによるタイピング
  2. 長時間のスマホの使用

パソコンでの仕事が当たり前になった現代社会では、パソコンが使えて当たり前、いかにパソコンを駆使して効率的な生産性の高い仕事をこなせるかが問われています。そのため、一日中何時間も同じ姿勢でタイピングをし続けるということになるのですが、これが手首の負担になってしまうのです。また、特に近年増加している原因が、スマートフォンです。スマホは電話やメールだけではなく、LINE、インターネット、動画視聴、ゲーム、データ作成など、ネット環境さえあれば何でもできてしまう万能ツールです。特に最近ではスマホ向けのソーシャルゲームコンテンツが非常に充実してきており、無料で何時間も楽しめることから、長時間同じ姿勢でスマホを握りっぱなしということも少なくありません。あまりにもゲームに熱中しすぎてしまって、気がついたら指がつっていたとか、手首がカチコチに凝り固まってしまったなんていう話もよく耳にします。「スマホ腱鞘炎」という言葉が出たくらい、深刻な問題になっています。スポーツとは異なり、長時間手首を酷使しているという認識が薄いため、手首の疲労に気づきにくいという特徴があります。

出典:hot-topic-news.com

対処法

スポーツをしている場合は、必要な練習やトレーニングですから、完全に防ぐことは難しいです。ただ、手首の負担を軽くできるよう、練習前のストレッチを丁寧にしっかりと行いましょう。そうすることで、未然防止が期待できます。それでも痛めてしまった場合は、病院を受診しましょう。基本的には整形外科で問題ありません。状況に応じて必要があれば、他の科に回してもらえます。

パソコンのし過ぎやスマホ腱鞘炎の場合には、まず日常生活や業務スタイルを見直しましょう。本当に集中できる人間の能力は約20分間程度と言われています。いくら仕事が立て込んでいてやらなければいけない状況であっても、一時間に一回くらいは適当な休憩を挟むようにしましょう。ブレイクタイムでコーヒーを飲みながら手首のストレッチをするのも良いです。たった10分程度の休憩であったとしても、かなりのリフレッシュ効果が期待でき、かえって効率的な仕事ができるようになります。また、スマホ腱鞘炎の場合には、まず、ゲームやコンテンツにのめり込まないようにしましょう。ゲームを止める必要はありませんが、ゲームに熱中するあまり、無意識に手首を痛めてしまっているんだという認識を持つことが大切です。気付いていないことが一番怖いですから、まずは気づくことから始めましょう。スマホ腱鞘炎の場合は、知らず知らずのうちに親指を酷使してしまって、「ドケルバン病」という種類の腱鞘炎を引き起こす可能性もありますので、すぐに整形外科で診てもらうようにしましょう。

まとめ

以上、手首が痛い原因と対処法について見てきました。いかがだったでしょうか。近年では、昔のようにスポーツに付き物という疾患ではなく、日常生活のごくありふれた動作の中にも原因が潜むような疾患になってしまいました。それ故に、特段何もしていないのに手首が痛い‥という方も多いと思います。普段の日常生活から見直して、必要があれば早めに整形外科を受診するようにしましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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