生理前で太る理由と対策

生理前で太る理由と対策

女性特有の悩みの種と言えば生理です。基本的には毎月来ますが、生理前や生理中は太る、とよく言われますので、「太る」ということ自体が悩みの種にもなりますよね。そもそもなぜ生理によって太るのでしょうか?もし、その原因が分かって対策できるのであれば、是非知りたいものです。そこで今回は、そんな生理前に太る原因と対策について見ていきたいと思います。

出典:hapila.jp

生理前に太る原因

妊娠に備えて身体が栄養を蓄えようとしているために太るというのがまず一つめの原因です。生理になる大体10日前から、生理が始まるまでの期間は、プロゲステロンという女性ホルモンが多く分泌され、妊娠に備えるために、普段と比べると1~2割ほど多く栄養を必要とします。このことから、生理前や生理中に太ってしまうのです。妊娠の準備のために、身体が栄養を溜めこもうとしていること自体はごくごく自然なことであり、自然の摂理とも言えますね。

また、プロゲステロンの分泌量が増えると、インシュリンの効果が下がることで、血糖値があがってしまい、今度はそれを下げるためにインシュリンの分泌量が急激に増え、血糖値が急激に下がります。こうした血糖値の激しい乱高下があると、強い空腹感を覚えたり、食欲が増進したり、身体が脂肪を溜めこもうとする作用があると言われ、太りやすい身体をつくる原因になってしまうと言われています。また、ストレスの影響で甘いものが無性に食べたくなってしまうといのも原因として考えられます。女性ホルモンは、プロゲステロンともうひとつ、エストロゲンがあり、この2つを総称して女性ホルモンと呼びます。このホルモンの分泌はストレスの影響を受けやすく、頭痛やイライラといった、月経前症候群(PMS)の症状を引き起こす可能性があると言われています。生理前にストレスやイライラを鎮めるために、甘いものや肉類などが無性に食べたくなると言われ、これはそういったものを食べると「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンが増加するためだと言われています。セロトニンが増加すると、一時的ではあるものの気分が落ち着くので、そういったものを欲したり、ストレス解消のために食欲が増して太ると言われています。また、基礎代謝が低下するために太ってしまうということもあります。生理中は基礎代謝が最も低下するため、エネルギー消費量が少なくなり、太りやすくなると言われています。女性ホルモンの分泌が少なくなる時期で、それにより体温が下がり、全身の血流が悪くなると、新陳代謝が下がるため、体内の塩分や水分が排出されにくくなり、むくみも起こりやすくなるのです。結果として脂肪の代謝が遅れるために、太りやすくなると言われています。

出典:skincare-univ.com

生理前に太らないための対策

生理前に太ってしまうのは、ごく自然な側面もあるため、一概に否定することはできませんが、何かしらの対策によって太らなくできるのなら是非試したいところです。その一つが、生理になる7日~10日前から始める豆乳ダイエットです。このダイエット法は、生理前の7日~10日間、毎日豆乳を1パック(200ml)飲むだけという非常に簡単な方法です。しかも効果が高いとの口コミも多く、非常におすすめのダイエット法です。豆乳を飲むことで、生理前の溜めこみをなくし、生理後の痩せやすい期間に元々の脂肪を代謝させることで、痩せられると言われています。ちなみに豆乳を飲むのは生理前7日~10日間となっていますが、生理が始まっても毎日飲んで構いません。ただ豆乳に含まれている大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た構造をしているために、飲みすぎるとホルモンバランスが崩れて、生理が遅れてしまう可能性があります。そのため豆乳を飲む場合は1日1パック(200ml)の量を守ることが大切です。また、食事の回数を増やすというのも非常に効果的な対策です。食事を抜いたり、不規則な時間に食事をするなど、食事と食事の間の時間が極端に長いと、強い空腹を感じ、食欲が増進したり、甘いものが異常に欲しくなってしまったりします。それを防ぐために、1日3食の食事を5~6食に増やす方法がとても有効です。1回1回の食事量を減らし、トータルの食事量を、普段とあまり変えないようにすると、食欲を抑える効果が期待できると言われていますので、強い食欲でお悩みの方にはおすすめです。また、食物繊維をたくさん摂取するというのも有効な対処法です。食事をすると血糖値が上昇し、それを下げるためにインシュリンが働きますが、これには脂肪をつくり、脂肪細胞の分解を抑制する働きがありますので、分泌量が多くなればなるほど、肥満の原因になってしまいます。太る原因になるインシュリンの分泌を抑えるには、血糖値の上昇を緩やかにする食事が必要と言われ、それには食物繊維が非常に有効であると言われています。レタスや大根などの野菜、ひじきやわかめなどの海藻類、こんにゃくやキノコ類、納豆、オクラなどのネバネバ食品に、食物繊維が多く含まれています。食事ではこれらの食物繊維を最初に食べると、血糖値の急上昇を防ぎ、食べ過ぎや便秘の解消にも役立つと言われていますので、是非積極的に摂取したいところです。

出典:breast-up.net

まとめ

以上、生理前に太る原因と対策について見てきました。いかがだったでしょうか。太るのは、妊娠に備えての準備であったりするなど、女性としてごく自然な反応ですので、全否定はよくありません。ただ、少しの工夫で余計に太らずに済むことはできますので、豆乳ダイエットや食物繊維など自分にできる対策から取り入れてみましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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