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生理前の食欲増加の原因

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
生理前の食欲増加の原因

普段あまり食べない方なのに、生理前になると食欲が止まらなくてついつい食べ過ぎてしまう…そんな悩みを抱えている女性は多いのではないでしょうか。物事には必ず原因があり、そこから対策が生まれます。生理前の食欲増加にも必ず原因があるはずです。また、一般的な原因以外にも、特別な症状で食欲増加に拍車をかけている場合もあります。今回は、そんな女性の悩みである生理前の食欲増加の原因について見ていきたいと思います。

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目次
  1. ホルモンバランス
  2. 生理前の食欲増加の原因
  3. PMSの影響
  4. 食欲を抑えるための対策
  5. まとめ

ホルモンバランス

女性の体はとても繊細でデリケートです。男性とは違い、自らの体内で新たな命を宿し、それを育むシステムが備わっているわけですから、そのシステムを支えるホルモンのバランスも実に繊細にできています。排卵後に着床すればそのまま新たな命を育む準備に入りますが、着床しなかった場合、子宮内膜が剥がれ落ちます。これがいわゆる生理の状態です。新たな命を迎えるために準備していた栄養素が剥がれ落ちるわけですから、それを補おうと生理前から食欲が増進するんだなと、この時点でも何となくイメージはできます。

ではこの時のホルモンの状態はどのようになっているのかというと、エストロゲンというホルモンが多く分泌されるようになっています。このホルモンの作用により精神が安定し、生理前のイライラや食欲から解放されるのです。一方で、生理が近くなってくると、プロゲステロンというホルモンの作用が活発になってきます。このホルモンは、妊娠に備えて体に栄養と脂肪と水分を蓄えようとする働きを持っています。このようなホルモンのバランスによって女性の体は常に左右されているのです。

生理前の食欲増加の原因

生理前後のホルモンのバランスによって女性の体は左右されていると先に述べてきました。つまり、食欲の変化もこのホルモンバランスによって左右されているわけです。生理前に食欲が大きく増進する原因は、プロゲステロンの分泌量がピークに達することにあります。

このプロゲステロンというホルモンは、妊娠に備えて栄養と脂肪と水分を補給させる働きがあると言いました。体に補給させるためには、どうすればいいと思いますか?そうです、血糖値が下がったと脳に信号を送ればいいわけです。つまり、プロゲステロンの分泌量が増えれば、血糖値が下がります。血糖値が下がった分、いつもより食欲が出て甘いものが食べたくなるんです。プロゲステロンという女性特有のホルモンの影響で、生理前の食欲増加に悩まされていたわけです。

PMSの影響

ここまで、生理前に食欲が増進する理由について見てきました。しかし、それはあくまで一般的な原因であり、人によってはもっと他に原因がある場合もあります。その一つがPMSです。PMSとは、月経前症候群のことで、生理前にイライラしたり攻撃的になったりとにかく精神的に不安定になる症状のことです。もちろんこれらも全てホルモンバランスの影響によって引き起こされる症状ですが、個人差がとても大きいのが特徴です。厄介なのは、この症状が生理前の食欲増加に絡むことです。その場合は、プロゲステロンだけでなくPMSにも原因がありますから、そちらの方の治療も必要になってきます。

食欲を抑えるための対策

生理前に食欲が増進すること自体は自然なことですので、無理に止める必要はありません。しかし、ドカ食いを抑えるくらいの対策は必要です。

まず一つ目の対策としては、一日の食事の回数を増やすということです。通常一日3食の食事を5、6回に分けて食べるようにするのです。満腹感はありませんが、少なくともドカ食いをしてしまう空腹感には襲われにくくなります。ここで重要なのが、お菓子などの間食をせずに済むことです。

また、メニューの中にかみごたえのあるものを取り入れるのも有効でしょう。次の対策としては、ビタミンB6を多く含む食品を積極的に食べることです。生理前にはプロゲステロンの作用によってビタミンB6が消費されます。ビタミンB6の血中濃度が低下すると、イライラや倦怠感、頭痛といったPMSの症状が悪化すると言われていますので、大豆や鶏ひき肉、レバー等のビタミンB6を多く含む食品を積極的に食べるようにしましょう。

また、生理前に豆乳を飲むことも食欲を抑えるために効果的と言われています。最後の対策としては、血糖値を維持するような食べ方をするということです。プロゲステロンが分泌されているときには血糖値が下がり、食欲をかきたたされます。この時にドカ食いしてしまうと、血糖値が急上昇し、しばらくすると逆に急降下してしまいます。血糖値が急降下することで、また激しい空腹感に襲われるのです。

この悪循環を防ぐためにも、砂糖は使用せず、極力食物繊維の多い食品を積極的に食べるようにしましょう。

まとめ

ここまで、生理前の食欲増加の原因とその対策について見てきました。原因は一般的にはホルモンバランスの影響、特にプロゲステロンの影響が大きいということでしたが、それ以外にもPMSが絡むケースもあり、原因は複雑化しているということでした。しかし、対策がないわけではなく、食事の回数やその内容を見直すことで、改善が図られるともお伝えしてきました。全ての女性が大なり小なり必ず悩まされる生理前の食欲増加について、少しでも参考になれば幸いです。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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