統合失調症

統合失調症の原因とは

福山真子
投稿者 福山真子. 更新された: 16 1月 2017
統合失調症の原因とは

統合失調症という病気のことを聞いたことがありますか。聞いたことがあっても実際どんな病気なのか、どんな症状があるのか、何が原因なのか、どんな治療法があるのかなどなど具体的なことは知らない人が多いことでしょう。そこでこちらの記事では、特に統合失調症の原因を取り上げてご説明させて頂こうと思います。興味がある方、身の回りにこんな病気をお持ちの方がいらっしゃる方などなど、是非ご一読頂きたいと思います。

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ではまず統合失調症とはどんな病気でしょうか。簡単にご説明しますね。統合失調症とは、思考、知覚、感情、言語、自己と他者の感覚、これらのゆがみによって起こる精神障害です。一般的には幻聴、幻覚、異常行動などもありますが、それは患者によって様々です。日本では2002年(平成14年)まで、精神分裂病と呼ばれていたそうです。

参照元:wikipedia

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統合失調症とは、どんな病気なんでしょうか。元気に生活している人、明るい性格の人、前向きな人、ポジティブな人にはもしかしたらちょっと理解しにくい病気かもしれません。

と言いますのは、この病気、統合失調症であるということは、見た目からは分からないのです。例えば癌なら、患部が化膿したり、悪化したりして、外部から見てまたは第3者から病気あることが明らかで、分かりやすい病気でしょう。でも統合失調症は違います。脳や精神、つまり体の内部の病気なのです。ですから、外見から分からないため、他人には理解しにくく、本人だけが追い込まれていき、苦しむということもよくあるようです。では体、脳、心の中でどんな動きが起きているものを、統合失調症と呼ぶのでしょう。

それは、何かが原因で何かが過剰に起こりすぎて、脳が通常のように対応できず機能障害を起こし、精神機能のネットワークに障害が起きてしまった状態のことを、そう呼びます。そんな人、そんな患者さんがあなたの周りにいますか。よく観察して、気にしてみたらその疑いがある人もいるかもしれませんね。特にこの病気の人は妄想に苦しみます。妄想を見ていたら、あなたも危ないですよ。

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この病気の一つの特徴は妄想であると、先に書きましたがここで具体的にどのような妄想かご説明しておきましょう。妄想とは、簡単に言えば思い込みです。実際はそうではないのに自分だけなぜかそう思い込んでしまうのです。これには本当に様々な思い込みがあります。例えば、「近所の住民に嫌がらせをされている」「通行人がすれ違いざまに自分に悪口を言っている」「自分の体臭を他人が悪臭だと感じている」などという身近な問題から、もっとスケールの大きな思い込みまであります。ありえもしないことを思い込んでしまうのです。例えば「自分は天皇の隠し子かもしれない」「自分はこの世を作った神かもしれない」「自分には世界を制覇する義務がある」「自分は大統領になるべき存在だ」などなど突拍子もないことを考えたりしてしまうものです。もちろん典型的なのは被害妄想というもので、例えば「自分は誰かに尾行されている」「自分は誰かに盗聴されている」「電磁波から自分の大切な情報を抜かれている」「自分は誰かに監視されている」などなどそんなことが起きてもいないのに、起きているかのように感じてしまうんです。こうなると辛いですね。日常生活を送るのも大変になってきますし、周りの人もこの患者を説得するのは非常に大きな労力と時間を使い、一緒に生活するのも多少困難になっていきます。

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では統合失調症の原因とは何でしょうか。統合失調症の原因は、実はそんなに明白にはわかっていないんです。でも全体の約3分の2が素因(素質的なもの)の影響であり、残りが環境的な影響によるものと言われています。では、どんな環境要因があるのか少しご説明しましょう。妊娠中のストレスや幼少期の栄養不足、薬物乱用、猫などからのトキソプラズマ症という感染などが考えられます。また遺伝的な要素(脳への脂肪酸の取り込みが弱い、前頭葉や側頭葉の体積が小さいなど)もあります。なので誰でも統合失調症にならないように注意していくといいでしょう。

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そこで思うのは「ではこのような患者をどのように援助していったらいいのか」ということでしょう。もちろんこの ような患者を持たれた家族の負担とは、計り知れないほど重いでしょう。それは、本当にその家族にしかわからない辛さでかわいそうです。そこでお勧めのサイ トがあります。厚生労働省のサイトでは、患者家族に対して「病気とその辛さを理解する」「医療チームの一員になる」「接し方を少し工夫する」「自分自身を大切にする」ことなどを推奨しています。そして患者に対しては非難的あるいは批判的な言動を慎むといいですよ。また「原因を探すのはひとまず脇に置いて、具体的な解決策を一緒に考える、という接し方が理想的」と呼びかけているのを見ました。また、心配しすぎてオロオロしないようにすることも非常に大切だそうです。

治療や社会復帰をすすめるために必要な生活保護などの公的扶助制度、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の活用、様々なアドバイスなどの社会的援助を、精神保健福祉士などが支援してくれることになっています。看護師と精神保健福祉士が協働する訪問看護などもあるようです。患者家族の相互扶助のため、全国精神保健福祉会連合会が結成されていることもあります。また、地方自治体にも家族への相談窓口などが設置されている事が多いようですから、それを利用することを強くお勧めします。どうか統合失調症の患者をお持ちの家族の方、その方がつぶれないように、頑張って介護をなさってください。

参照元:wikipedia

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以上のように、統合失調症の病気について、原因について、また家族や周りの人がと るべき対処法などなどご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。少しはこの病気のことが分かって頂けたでしょうか。それでしたら、こちらの 記事を書いた私も嬉しく思います。これは、簡単に治るような病気ではないので、長い目で人生をかけて付き合っていかなければいけない病気です。大変なこと と思いますが、1日でも早く回復し日常生活が送れるようになることを願っています。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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