腸炎の時に良い食事のまとめ

腸炎の時に良い食事のまとめ

最近では新聞やニュースでよく取り上げられている「腸炎」ですが、一度腸炎を発症してしまうと食べることはおろか動くことすらできない、といった非常に辛い症状に襲われてしまいます。腸は栄養を吸収する機能や不要物を排泄する機能を有しており、人体にとっては非常に重要な臓器になっています。そんな腸だからこそ、腸炎になってしまう前に、予防したいですよね。そこで重要になってくるのが、毎日の食事です。食事には腸炎に良いものとそうでないものがあります。もちろん、良いものを積極的に摂取したいですよね。そこで今回は、そんな腸炎の時に良い食事について、見ていきたいと思います。

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腸炎の症状と原因

良い食事について理解するためには、まず腸炎の症状と原因をしっかりと把握する必要があります。腸炎は、腸の粘膜が炎症を起こすことで起こり、主な症状としては、腹痛、下痢なとが見られます。37〜38度の発熱や悪寒、腹痛が起こる場合もあり、人によっては頭痛を引き起こす場合もあります。また、下痢や発熱によって水分が失われ脱水症状を引き起こすこともありますので、子供や高齢者の場合は、命の危機にもなりかねません。

また、腸炎の原因としては、細菌感染によるものと、食事の不摂生によるものの2種類があります。感染症型の腸炎は、細菌やウイルスへの感染が原因で起こったものを指します。主な原因となるのは、O157やサルモネラ菌、ノロウイルスなどで、一般的に言われる食中毒はこちらの部類に入ります。感染経路としては、経口感染と二次感染に分けられます。ウイルスや菌が付着した食べ物を食べてしまうような場合が経口感染、嘔吐物などを掃除する際にウイルスに触れてしまって感染する、というのが二次感染です。一方で、感染によるものでは無い場合、具体的には食べ過ぎた際の胃腸への負担と、食物アレルギーによる胃腸の炎症が主な原因です。暴飲暴食が続くと、胃液の過剰な分泌が起こり腸にもダメージを与えます。また、特定の食物に体するアレルギーがある場合、腸内でそれが過敏症状を示し、下痢や嘔吐を引き起こします。薬剤によっても腸の粘膜に炎症が起こり、同様の症状を引き起こす事があります。また高齢者の場合、大腸の動脈が何らかの原因でふさがり、虚血性腸炎を起こす場合もありますので、注意するようにしましょう。

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絶食

最も症状が重い場合の食事については、絶食が有効です。むしろ食事を出来る人の方が少ないかもしれませんが、それでも水分はしっかりと採りましょう。市販のスポーツドリンクでも良いのですが、糖分を摂りすぎるおそれがありますので、OS1などの経口補水液が適しています。御自宅に経口補水液の買い置きが無い場合は、水500mlに塩1.5g、砂糖20gを混ぜて作ることができます。絶食が有効な理由は、重い症状の風邪など食事をとることがかえって胃腸の負担になり、回復を妨げてしまうからです。たくさん食べて元気をつけろとよく言われますが、それは、食欲があって胃腸が元気な時に限ってのことです。

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柔らかく消化しやすいもの

体調が少し改善してきたら、固形物が少なく消化に良いものを摂取していきましょう。固形分をすりおろして食べるというのもおすすめです。適している食べ物としては、おもゆ、番茶、すりおろしたリンゴ、おかゆ、豆腐、ヨーグルト、ゼリーなどが挙げられます。ヨーグルトやリンゴ、ゼリーは常温で食べるようにしましょう。おかゆや番茶も熱くしすぎるのは腸にとって良くありません。ゼリーは刺激の強い柑橘系、フルーツがゴロゴロ入っているもの、カフェインの含まれるコーヒーゼリーを避けて、りんごや桃などの優しい味のものを選ぶようにしましょう。また、腸が傷んでいると栄養を取り込む力が弱くなります。良質なたんぱく質を摂取し体力回復に努めるためにも、ヨーグルトや豆腐などは適しているといえます。

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和食

症状がだいぶ回復してきたら、和食がおすすめです。雑炊やうどん、煮魚などから慣らしていくようにしましょう。回復してきたからと言って、脂っこいものや激辛なものはいけません。胃腸に負担をかけてしまいます。病み上がりの弱った胃腸には、優しい味付けの和食が最も適していると言えます。

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まとめ

以上、腸炎の時に良い食事について見てきました。いかがだったでしょうか。体調がMAXで悪いときと少し良くなってきたとき、そしてだいぶ良くなってきたときと、症状の回復段階に合わせた食事をとることが重要です。体調が悪いとき、栄養のある物をたくさん食べれば治るというのは大きな間違いです。胃腸にさらなる負担をかけてしまい、症状をかえって悪化させてしまうおそれもあります。腸炎は一生に何度か経験する可能性の高い疾患ですから、みなさんも是非一度参考にされてみてください。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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