腹痛のない下痢の原因と対処法

腹痛のない下痢の原因と対処法

下痢と言えば、お腹がキューと痛くなってから起こると思っていませんか。実際のところは、お腹が痛くないのに、下痢が起こることがあります。どのような時に、お腹が痛くないのに、下痢が起こるのでしょうか。その原因と対処法を考えましょう。

また、下痢とは逆に便秘で悩んている方は即効で便秘を解消できる食べ物をごらんください。

従う手順:
1

冷え

下痢の最たる原因は、冷えです。例え、真夏であっても、冷房の効いた室内、かき氷、プール、薄着など、ちょっとしたことで冷えは襲ってきます。体が冷えると、体は体を冷やす水分を速やかに体外に出そうと考えます。その結果、突然、ざっと流れるような下痢になります。

冷えが原因で下痢になった場合、お腹だけ温めても駄目です。指先、足先など、体の隅々まで温めるようにしましょう。また、生姜湯など、体の血行を良くする飲み物のも効果的です。水分は下痢で十分に出ているので、汗が出ない程度に温めるようにしましょう。

2

消化不良

暴飲暴食や初めてのレストランで食事をしても、下痢を引き起こします。食事はゆっくり、よく噛んでと言いますが、これは胃や腸に負担をかけないために、重要なことです。これをせず、がつがつと食事をすると、胃や腸がびっくりします。また、料理に使われる油が体に合わない場合にも下痢になります。

暴飲暴食を止めるには、お腹をひどくすかせないことが大切です。お腹が弱いのであれば、1日3食を5食にして、小まめに食事をすることも有効な手段です。外食産業では油の使い回すことは良くあることです。古い油は消化不調を起こします。体調が良い時にも下痢をする場合は、食事をする場所を考え直した方が良いです。

3

感染性胃腸炎

ノロウィルスやロタウィルスなどが引き起こす症状です。下痢だけでなく、嘔吐や熱も出ることがあります。たいてい嘔吐から始まり、嘔吐の時は落ち着くまでは水などの摂取は控えます。下痢が始まったら、脱水が一気に進みます。飲める物から飲めばいいのですが、できれば塩分も摂取できる経口補水液を飲みましょう。

感染性胃腸炎による下痢は、一般的に体外に出し切ることが大切だと言われていますが、効き目の弱い下痢止めであれば、治療期間は飲んでも、飲まなくても、大して変わらないとも言われています。しかしながら、効き目の強い下痢止めの服用は避けた方が良いでしょう。

4

ストレス

ストレスによる下痢は、ストレス源を取り除くなり、それとの向き合い方を変えるなりしないと、なかなか改善しない症状です。腸に問題があるわけではないので、検査を受けても異常は見つからない、極めて現代的な疾患です。これに苦しむ方の多くが、慢性的に苦しんでいおり、症状を抑えるために、下痢止めを服用している方も多いかと思います。

ストレスによる下痢の場合、下痢止めの服用は一定の効果を見ることができるかもしれません。しかし、薬は飲み続ければ、体は慣れ、効きが悪くなります。ストレス源とどう向き合うか、ゆっくりで良いので、考えてみるのも良いのではないでしょうか。

5

乳糖不耐症

乳糖不耐症は、簡単に言えば牛乳などの乳製品を摂取すると下痢をしてしまう症状のことです。乳製品のアレルギーと混合される向きもありますが、乳糖不耐症はひどい下痢を起こしたとしても、通常、生命の危険にさらされることはありません。症状が軽い場合は、牛乳にだけ体が反応し、ヨーグルトやチーズでは全く反応しない場合もあります。

乳糖不耐症の対処法は、年齢や症状によって異なります。年齢が若かったり、症状が重い場合はお医者様の指示を仰ぎましょう。もう良い歳で、症状も軽いのであれば、上手くその症状を向き合いましょう。

6

栄養失調

現代日本において、栄養失調を起こす人など、いないだろうと思われるかもしれませんが、徹底的にダイエットをしたり、食事を疎かにしたら、栄養失調になどすぐになります。そして、それに気がついて慌てても、その時には何を食べても、何を飲んでも、体外へ流れていきます。

栄養失調による下痢かもと思ったら、胃に優しいものを少しずつ食べましょう。慌ててお肉などの栄養価の高いものを食べても、下痢をひどくするだけです。努力をしても症状が改善しない場合は病院へ行きましょう。体は専門家の助けを必要としているかもしれません。

7

大腸がん

大腸がんになると、便に血がまざったり、下痢や便秘が続くという便意の異常が起こります。特に、理由が思いつかないのに、下痢が続いたりする場合は、念のため、病院へ行くと良いでしょう。大腸がんは早期に発見できれば完治し、手術も内視鏡手術で済みます。

大腸がんの罹患率は、近年徐々に高くなってきています。男女ともに、40歳以降から急激に罹患者が増えます。大腸がん予防には、適度な運動、標準体重、野菜中心の食生活を意識することが有効です。日々の生活を見直して、健康を維持しましょう。

8

お腹も大して痛くないし、不快なのはざっと流れる感じだけだと考えていませんか。下痢を軽く考えてはいけません。最悪を考えて、最善を尽くしましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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