妊娠と食べ物

葉酸サプリの副作用のまとめ

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
葉酸サプリの副作用のまとめ

妊娠を考えている方や妊活中の方なら、「葉酸」という言葉に敏感に反応するかもしれません。「葉酸」は、妊娠前や妊娠初期の段階で、特に必要と言われている栄養素です。大切な赤ちゃんのために、欠かせない存在として注目されています。また、なかなか食事で摂取できないことから、サプリでも補給している人も少なくないものだと思いますが、これには注意が必要だと言われています。今回は、葉酸をサプリで摂取する場合に、気をつけたいポイントや副作用についてお伝えしたいと思います。

目次

  1. 葉酸について
  2. 葉酸が含まれる食品
  3. なぜサプリ摂取がすすめられているのか?
  4. サプリ摂取の何が問題なのか?
  5. 懸念される副作用
  6. サプリ摂取の際に気をつけたいこと
  7. おわりに

葉酸について

妊娠中に欠かせない栄養素として注目されている「葉酸」。これは、水溶性のビタミンBの一種です。働きとしては、代謝にかかわりが深く、身体の発育を促してくれます。

【妊娠前~妊娠初期】1日400μg推奨 (※μg=マイクログラム)

妊活中から妊娠初期(大体4~12週)までは、胎児の脳や脊髄の成長が著しく、葉酸不足があると先天性の疾患を及ぼす可能性があります。特に、二分脊椎症や神経管奇形やそれに伴う流産を防ぐ目的で、葉酸の摂取を勧めています。妊娠が発覚するときには、すでに胎児の重要器官の成長がはじまっていることも多くあるので、妊娠前から気に掛けるべきとも言われています。

【妊娠中期~妊娠後期】1日240μg推奨

赤血球の生産を助ける葉酸は、妊娠中期以降も必要です。特に、この時期は胎児に葉酸をたくさん取られてしまい母体自体の葉酸不足が懸念されます。葉酸不足があると、悪性の貧血(巨赤芽球性貧血)が起きたりするので、貧血の改善のために葉酸を補うことが、おすすめされています。

葉酸が含まれる食品

葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれています。また、その他にも、レバーや豆類など、日常、口にするものから摂ることができます。ただし、水や加熱に弱いため、調理で栄養を損失してしまうことが多い栄養素です。ですので、気をつけてこれらの食材を食べていても、不足がちになってしまいます。

なぜサプリ摂取がすすめられているのか?

サプリによる副作用が心配されているにもかかわらず、なぜ葉酸のサプリ摂取がすすめられているのでしょうか?それは、ずばり葉酸の特性にあるといわれています。葉酸は、前述のとおり熱に弱く水分に弱い性質を持っています。そのことによって調理をした食物から摂取するのが、まず難しい点の1つです。また、葉酸を多く含むほうれん草などの食物でも、体内に残る量は50%以下と言われていて、食事からとることが非常に難しい栄養素なのです。それゆえ、サプリで補うことがおすすめされているのです。

サプリ摂取の何が問題なのか?

では、サプリからの葉酸摂取の何が問題なのでしょうか?それは、食事からの摂取と違い、サプリによる過剰摂取が懸念されています。いくら胎児に必要な重要な栄養素だとしても、多くの産婦人科や厚生労働省は1日400μgをおすすめしていて、最大でも1000μgを上限にしています。この上限が設けられている理由は、副作用の可能性があるからです。健康な赤ちゃんを産むための栄養素が、逆転して、悪い影響が与えられる可能性があるということなのです。

懸念される副作用

葉酸の過剰摂取による、副作用は次のようなものが挙げられます。

  • 食欲不振
  • 不眠症
  • 吐き気
  • かゆみ
  • じんましん
  • むくみ
  • 呼吸障害
  • 発熱
  • 赤ちゃんの喘息リスク上昇
  • 赤斑(毛細血管の拡張から引き起こされる赤い斑点)
  • 亜鉛不足(吸収率の低下)

サプリ摂取の際に気をつけたいこと

葉酸サプリを摂取する際、過剰摂取以外に気をつけたいことがあります。それは、ビタミンAが多量に含まれてないかどうかということです。ビタミンAは本来、必要かつ重要な栄養素です。粘膜を強く保ち、体の抵抗力を高める効果があるので、風邪予防には、ぜひおすすめしたい栄養素です。ただ、妊娠中には、こちらも過剰摂取には気をつけた方が良いとされています。まず、最初に言うべきなのは、植物性のビタミンAは過剰摂取の心配はないです。気をつけるべきなのは、動物性ビタミンA、すなわち「レチノール」です。葉酸サプリの中には、マルチビタミンとして「レチノール」が含まれている場合があります。このレチノールは、摂取量が多いと体内に残り、胎児が「口唇列・口蓋裂」「水頭症」などの奇形になってしまうリスクが高まってしまいます。特に、胎児の体の細かい部位が形成される妊娠初期は影響を受けやすいので、注意が必要です。

おわりに

葉酸は、妊娠期間において非常に重要な栄養素として、注目を集めているものです。ただ、何事にも「摂り過ぎ」には注意が必要ということですね。大切な赤ちゃんの身体はもちろんのこと、母体の健康も失いかねないサプリ。適度な摂取をおすすめします!また、添加物に関しても、気になるとは思いますが、気にしすぎると精神衛生上良くないので、あまり気に病み過ぎないようにしましょうね!

葉酸サプリの副作用のまとめ - おわりに

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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