腸炎

子供の時になる腸炎の症状のまとめ

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
子供の時になる腸炎の症状のまとめ

みなさんは、子供の時になる腸炎についてどれくらいご存知でしょうか。お子さんがいらっしゃる、あるいはこれから産まれるご家庭にとっては心配の種だと思います。子どもが胃腸炎になる場合、感染性のものが多くなりますが、ストレスを原因とする機能性の胃腸疾患になってしまうこともあります。機能性の胃腸疾患は感染性胃腸炎と違い、はっきりとした症状が出ないことがあり、その症状を上手く伝えられず、悪化することも懸念されます。そこで今回は、そんな子供の時になる腸炎の症状について、見ていきたいと思います。

出典:ironbonta.com

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目次

  1. 機能性胃腸炎
  2. 感染性胃腸炎
  3. ロタウイルス胃腸炎
  4. まとめ

機能性胃腸炎

機能性胃腸炎とは、胃の組織や粘膜などに異常がみられないにもかかわらず、様々な胃腸炎のような症状が出てくる疾患です。また、胃そのものに異常がないことから、「機能性胃腸炎」とはいわず、「機能性胃腸症」という言い方をする場合もあります。病状としては機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)、過敏性腸症候群などの種類があります。いずれの場合も消化器自体に問題はなく、主にストレスなどの精神的な理由で機能が低下するのが原因となっています。

急性症状より慢性的な腹痛などを訴えることも多く、不登校の子供によく見られる症状です。日本人の4~8人に1人程度はかかっているとも言われ、子どもの場合は症状を適切に伝えられず「毎日、何となくおなかが痛い」というような訴えも多くありますので、このような場合には周りの大人が気付いて適切な配慮をする必要があります。

出典:kenko-seikatsu-joho.com

子供の時になる腸炎の症状のまとめ - 機能性胃腸炎

感染性胃腸炎

子どもの胃腸炎で最も数が多いのが、ウイルス性胃腸炎や細菌性胃腸炎などの感染性の胃腸炎です。これらの胃腸炎は、胃腸炎の9割を占めています。それらの中でも子供にとって大きな敵となるのがノロウイルスです。ノロウイルスは、毎年、多くの人が感染する胃腸炎の代表的存在です。11月から1月の冬場に多くみられますが、年間を通じて見られる病気で、乳児から高齢者まで幅広く誰でも感染します。保育園や小中学校など、子供の場合には集団生活の中で暴露されますから、おのずと感染リスクは高くなり、集団感染を起こしやすくなります。牡蠣などから感染するため、誤解されやすいですが、ノロウイルスは食品で増殖することはなく、人の腸内で増殖をするため、人から人への感染が多く、広がりやすいのです。だからこそ、牡蠣が悪いとするのは間違いです。また、ノロウイルスは少量の菌でも感染力が強く、便や吐しゃ物を放置するとその中で1か月以上は菌が生きていますので、ウイルス排除を徹底するのは非常に難しい面があります。症状として潜伏期間は1~2日あり、主な症状は嘔吐から発熱、腹痛が起こり、下痢をもよおすという流れが多いですが、場合によっては熱が出ないこともあります。嘔吐の症状が多いですが2、3日で症状が弱くなり、1週間程度で治るのが一般的です。また、大人の場合は、子どもより病気の期間は短いですが症状が多くなる傾向があり、下痢の症状が多いと言われています。逆に子どもの場合は、軽めの症状が長く続くことが多いです。

出典:xn--eckd2d1d1gj6115c9h0bjrphf4g.com

ロタウイルス胃腸炎

ロタウイルス胃腸炎は、5歳以下の子どものほとんどがかかると言われる感染性胃腸炎です。患者の経口感染、飛まつ感染、吐しゃ物などから主に感染します。予防や対策、妊婦の注意事項などは、ノロウイルスの場合とほぼ同じになります。白い水のような便が出るのが大きな特徴です。潜伏期間は、2~4日で、症状は嘔吐、発熱、腹痛、下痢となりますが、熱が出る場合が多いです。また嘔吐よりは下痢が長く続き、その症状は1〜2週間程度続くこともあります。

ロタウイルスの合併症として、脳炎、けいれん、肝機能障害、心筋炎、腎不全、腸重積などを起こすこともありますので、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では注意するようにしましょう。

出典:baby.goo.ne.jp

まとめ

以上、子供の時になる腸炎の症状について見てきました。いかがだったでしょうか。ノロウイルスやロタウイルスなどはもちろんのこと、最近では機能性胃腸炎も増えてきていますので注意が必要です。特に、様々な理由から登校拒否などの状態に陥りやすい学校環境を考えた場合、子供にかかってくる精神的ストレスは大変なものになります。子供が小さければ小さいほど、親や周りの大人が気付いて適切な治療を受けさせることが重要になってきますから、私たち大人はしっかりとその点を理解しておくようにしましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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