カルボシステイン

カルボシステインの効果・副作用のまとめ

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
カルボシステインの効果・副作用のまとめ

みなさんは病院で処方される薬についてよく見たことはありますか?風邪や気管支炎などのときに処方される有名な薬に、カルボシステインというものがあります。「カルボシステイン」という名前で印字されていないかもしれませんが、成分表示欄には正式名での記載があるかと思います。風邪の症状を緩和させてくれる意味合いがあるのですが、その効果と副作用についてご存じの方は少ないかもしれません。そこで今回は、そんなカルボシステインの効果と副作用について、見ていきたいと思います。

出典:cocokarada.jp

目次
  1. カルボシステインの効果
  2. カルボシステインの副作用
  3. 使用上の注意点について
  4. まとめ

カルボシステインの効果

カルボシステインの薬としての効果は、たんの粘り気を低下させて排出しやすくしたり、たんを溶かして排出しやすくすることです。感冒(かぜ)、気管支炎、気管支拡張症、咽頭炎(いんとうえん)・喉頭炎(こうとうえん)、肺結核、塵肺症(じんぱいしょう)、手術後などのたんを排出するために使用されます。副鼻腔炎(蓄膿症)の膿を排出する効果をもつ薬もあります。塩酸L-エチルシステイン製剤、L-カルボシステイン製剤は、気管支喘息に伴うたんの排出にも使用されます。塩酸ブロムヘキシン製剤、塩酸L-エチルシステイン製剤(副作用がほとんどない)、L-塩酸メチルシステイン製剤などのように、たんを分解して粘り気を低下させ、たんを排出しやすくする薬が主流で、広く使われています。また、たんを発生させる糖蛋白を減少させる作用のあるL-カルボシステイン製剤、気管支内壁を潤滑にする物質を生産してたんを排出しやすくする塩酸アンブロキソール製剤などが開発され、1日1回の服用で効果のある徐放性製剤もあります。塩酸ブロムヘキシン製剤のようにせきを鎮め、同時に呼吸困難を改善する作用をもつ薬もあります。

出典:kusuri-jouhou.com

カルボシステインの効果・副作用のまとめ - カルボシステインの効果

カルボシステインの副作用

カルボシステインの副作用としては、次のような症状が挙げられます。

①過敏症状やアナフィラキシー様症状が現れることがあり、これらの症状が現れたら使用を直ちに止め、医師に相談すること。②吐き気・嘔吐(おうと)、食欲不振、腹痛、胃部不快感のほか、薬によっては頭痛、のどの渇き、かゆみ、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症(発熱を伴う皮膚・粘膜の異常)、発疹・紅斑、じんましん、むくみ、発熱、呼吸困難、下痢、まれに血痰(けったん)、また塩酸アンブロキソール製剤では、血管浮腫などがおこることがあります。L-カルボシステイン製剤では、肝機能障害、黄疸(おうだん)が現れることがあります。このような症状が現れたら、すぐ医師に相談してください。

使用上の注意点について

カルボシステインを服用する上で、注意しておくべき点は下記の通りです。

①錠剤、細粒、液剤、吸入剤などがあって、食後の服用が原則です。1日の使用回数と使用時間・1回の使用量については医師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、増量・減量しないこと。また、内服剤を服用するときは、十分な水(コップ1杯の水)で飲み、液剤やシロップ剤は、使う前によく振ってから用いる。

②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの有無や、現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ること。

とくに妊婦、現在妊娠する可能性のある人の場合は、必ず医師に報告してください。胎児に悪影響が出るので、使用できない薬があります。また、母乳で授乳中の人や、肝障害、心臓障害がある人も医師に報告してください。使用する場合は医師の指示を厳重に守ってください。

③この薬を使用中にほかの薬を使う必要がある場合は、必ず医師に報告すること。

④大量飲酒者では肝障害が現れやすくなります。禁酒を守り、症状が現れたら医師に必ず相談してください。

まとめ

以上、カルボシステインの効果と副作用について見てきました。いかがだったでしょうか。風邪のときによく処方されるイメージのあるカルボシステインですが、その効果としては、主にたんを排出させやすくするものです。薬ですから、もちろん副作用もあります。アナフィラキシーから吐き気、食欲不振、頭痛、腹痛まで様々あります。特に妊婦の方は注意する必要があります。副作用は処方薬に付き物です。上手に付き合って薬を活用していくことが大切です。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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