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蕁麻疹の原因と治し方

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
蕁麻疹の原因と治し方

蕁麻疹に一度もなったことがないという人は少ないのではないでしょうか。誰もが一度はなったことがある皮膚疾患かと思います。そんな蕁麻疹、どうしてできるのでしょうか。皆さんがよくなる蕁麻疹を中心に、その原因と対処法について、一緒に考えてみましょう。

従う手順:
1

アレルギー性蕁麻疹は意外に少ないです。

蕁麻疹というとアレルギー性のものをイメージされる方が多いかと思いますが、アレルギー性蕁麻疹は蕁麻疹になられる方全体の5%程です。アレルギーを起こす原因物質、アレルゲンを摂取後、2時間以内に発症し、長くても1日以内に消えてしまいます。ただし、繰り返し再発したり、アレルゲン摂取後、数時間以内に激しい運動をすることによって、症状が重症化し、最悪の場合、命にかかわる事態に陥ることもあるので、油断はできません。

アレルギー性蕁麻疹は全身どこにでも表れます。ぶつぶつができる場合もありますが、まるで赤い島や大陸が体中にできる場合もあります。痒みがあり、痛みを伴う場合もあります。かきむしるのは良くないので、応急処置としては冷やすことが有効です。その上で、病院に行ってアレルゲンを特定されることをお勧めします。なぜなら、重症化してからでは遅いです。治療法がないわけではないので、早め早めに治療を受けましょう。

2

蕁麻疹で最も多いのは突発性蕁麻疹です。

蕁麻疹になられた方のうち、70%の程は突発性蕁麻疹だと言われています。突発性蕁麻疹には大きく2種類あり、症状が1ヵ月以内で消える急性蕁麻疹と、症状が1か月以上続く慢性蕁麻疹があります。なぜ蕁麻疹ができてしまうのか、はっきり分かっていないのですが、疲労、ストレス、感染などが考えられるとされています。症状は場所を変えて、消えたり、現れたりすることもありますが、同じ場所にずっと症状が出続けることは少ないようです。

蕁麻疹に限らず、痒みがある時はかいてはいけません。下手したら傷が残ります。だから、1.のところでも書いたように、痒みがあったら冷やします。水に充てるだけでも十分に冷やすことができます。そして、体を休めます。明らかにこれだと分かるストレス源があって、距離を置くことが可能なら、思い切って距離を置きましょう。また、蕁麻疹が出ている間は、アルコールも控えた方が良いでしょう。血行が良くなって、痒みが強まります。

蕁麻疹は一度なると、繰り返しなり、重症化すれば、呼吸困難に陥ることもあります。だから、なかなか蕁麻疹が治らないのであれば、やはり病院に行って治療を受けるべきです。治療は薬物治療になるかと思います。治療が始まったら、蕁麻疹自体は消えても、自己判断で止めてはいけません。お医者様の良いですよと言うまで、必ず薬を飲み続けましょう。

3

寒冷蕁麻疹と温冷蕁麻疹、急な体温変化で起きる蕁麻疹です。

寒冷蕁麻疹は、急に体が冷えることによって、起こります。たいていの蕁麻疹は冷やすことによって、応急処置をしますが、こちらは温めることが応急処置になります。文字からのイメージで、冬場にだけなる蕁麻疹のような印象を与えますが、夏場の冷たいものを食べ続けたり、冷房の冷気やプールの後などにも起こります。冷え性、痩せ型、汗っかきの方や、フローリングで床が冷たい家にお住いの方などによく見られる症状です。マフラーやスカーフで冷気に当たる面積を減らしたり、体温のコントロールを上手にしたり、床に絨毯をしいたりして、予防しましょう。

一方、温冷蕁麻疹は、急に体が温まることによって、起こります。寒いところから暖かい部屋に入った時や、厚い飲み物を飲んだ時や、皮膚の一部が急に温められた時に起こる症状で、乾燥肌や敏感肌、冷え性の方が冬場によく起こします。そのため、冬場は夏場以上に心して、お肌のケアと血行促進に努めましょう。ちなみに、温冷蕁麻疹だと思っていたら、アレルギー性蕁麻疹だったということもあります。症状が長引く場合は後者の可能性が高いので、症状の変化には注意しましょう。

4

日光アレルギーの日光蕁麻疹と多形日光疹。

日光を浴びることによって起こる蕁麻疹です。日光蕁麻疹は紫外線とは関係なく起こるもので、日光の当たらないところに入り、冷やしながら休むと次第に治まります。一方、多形日光疹は紫外線が原因で起こるもので、数日間は引きません。ただし、日光蕁麻疹は日焼け止めなどをしても意味をなさないのに対し、多形日光疹は日焼け止めや帽子、スカーフといった日焼け対策が意味を成します。また、日光蕁麻疹は一度なると、季節に関係なくなるのに対し、多形日光疹は春から夏、日差しが強くなる頃に集中してなります。なってしまったら仕方がないですが、まだなっていないという方は、あとで後悔しないために、不用意に日差しを浴び続けるのは、避けたいところです。

5

蕁麻疹は誰もがなり得ますが、常日頃から、規則正しい生活、健康的な食生活をすることで、ある程度、予防できます。今、まさに蕁麻疹でお困りという方は、この際、一度、ご自分の生活を見直されてみてはいかがでしょうか。体がそれを求めているのかもしれません。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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