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太るって本当?漢方薬の副作用のまとめ

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
太るって本当?漢方薬の副作用のまとめ

人工的な化学物質の塊で作られた薬、いわゆる通常の病院で処方される西洋医学に基づいた薬ですが、使うのが苦手であったり、何となく抵抗があるという方も多いと思います。確かに西洋の薬は強い作用があり、即効性もありますから、現代医療において必要不可欠な薬ではあります。これに対して、東洋医学に基づいた漢方薬は、即効性や強力な作用は西洋処方薬ほど期待できませんが、その分ゆっくり優しくじわじわと作用してくれます。この、「少しずつゆっくり」というのは、漢方薬特有の効き目で、体質的にこれしか合わないという方もいらっしゃるかもしれません。西洋処方薬が体質的に合わず、またはその他の理由で漢方薬に頼っている方は結構多いのではないでしょうか。しかしながら、漢方薬も薬です。当然副作用は有ります。西洋の処方薬にはむくみやすくなったり、太りやすくなってしまったりする副作用がありますが、これが漢方薬にもあるとしたらどうでしょう?同じ薬ですから、そういった副作用も全くない‥というのも少し不自然ですよね。漢方薬にも同じように太りやすい副作用があるかもしれません。もしあるのだとしたら、しっかりと把握しておきたいですよね!そこで今回は、そんな漢方薬に太りやすい副作用があるかどうか見ていきたいと思います。

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間接的な効果

結論からまずお伝えすると、漢方薬を服用しただけで、その副作用だけが直接的に働いて太るやすくなる‥なんてことはありえないと言われています。じゃあなぜ太りやすいかも!?と言われるのかというと、漢方薬があなたに不足している機能を補った結果、食欲が増えたり、胃腸の機能が回復したり、代謝量が抑えられたりして、間接的に太ってしまうからです。漢方薬で食欲不振が次第に治り、食欲が出てくれば、当然食べる量が増えますから、太りやすくなります。また、胃腸の機能が回復すれば、それだけ消化吸収率が良くなりますから、今までと同じ食事量であっても、脂肪として蓄えられる量は増えて太りやすくなります。さらに、体力の消耗が激しかったりした場合は、漢方薬によりその症状が緩和され、余計なカロリーを消費しなくなります。すると、同じ食事量であっても太りやすくなってしまうのです。これらは漢方薬の作用により、身体が本来の機能や調子を取り戻していっている証拠です。しかしながら、不調であった時は痩せて体力がない状態ですから、元気になっていくと同時に太ってしまったかのような錯覚を覚えるわけです。漢方の考え方の一つに、「足りないところを補う」という効果があります。それを「虚証」と言いますが、これには主に3つのタイプがあると言われています。太ってしまった‥と錯覚をしてしまうのも、この3つのタイプからきていますので、それぞれについて見ておきましょう!

気虚タイプ

虚証の一つ目が、気虚タイプです。これは、生命エネルギーが不足しているタイプだと言われています。カラダの機能が低下していたり、免疫力が落ちて風邪を引きやすくなっていたり、消化吸収機能が落ちていたり、食欲がなく、疲れやすかったりなどといった症状が特徴です。漢方薬の服用によって、これらの不調が少しずつ改善されていけば、食べられる量も増えて、消火吸収率も上昇するわけですから、当然体重も増えますよね?増えるというよりはここでは「体重が戻る」と表現した方がよいのかもしれませんね。

太るって本当?漢方薬の副作用のまとめ - 気虚タイプ

血虚タイプ

次のタイプは血虚タイプです。これは、血液などカラダを滋養する栄養分が足りないタイプですね。肌や髪に潤いがなく、爪が割れやすく、めまいや貧血を起しやすくなる‥といった症状が特徴です。血液を作るベースである胃腸の機能が低下している場合もあります。このタイプの場合でも、気虚タイプ同様、漢方薬の服用によって体調が良くなっていけば、体重が元に戻りやすくなりますよね。

太るって本当?漢方薬の副作用のまとめ - 血虚タイプ

陰虚タイプ

最後は、陰虚タイプです。このタイプは、汗や涙、胃液、リンパ液など、体内に必要な水分が足りないタイプですね。身体を冷やす水分が少ないため、のぼせやほてり感があったり、汗をかき易い、また痩せやすくなるなどといった症状が出る場合が多いです。このタイプの場合も、気虚タイプ同様、漢方薬の服用によって体調が良くなっていけば、自然と体重が元に戻りやすくなります。

まとめ

以上、太るって本当?漢方薬の副作用について見てきました。いかがだったでしょうか。結局のところ、太りやすくなるのではなく、漢方薬の服用によって体調が良くなっていき、それに応じて体重は自然と元に戻りやすくなるため、それを「あ、まさか副作用で太った!?」と錯覚されている場合が多いようです。漢方薬の副作用項目に「体重増加」とか「食欲増加」といったような副作用が明記されていれば別ですが、そういった明確な副作用が顕著に懸念される場合は、必ず薬剤師さんがそう伝えてくれます。そのための薬剤師ですからね。もし病院で先生が教えそびれたとしても、薬を薬局で受けとる際必ず薬剤師さんがアドバイスしてくれますので安心しましょう!

日頃から漢方薬を使われている方も多いと思いますので、みなさんも是非一度参考にされてくださいね!

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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