妊娠中のアドバイス

妊娠初期の腹痛の原因と対処法

 
Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
妊娠初期の腹痛の原因と対処法

妊娠初期なのだけれどお腹が痛い、どうしたらいいの?

妊娠、おめでとうございます。妊娠初期は期待も大きいものですが、不安も同じくらい大きいものです。そのような中、お腹が痛くなると、どうしたら良いか分からなくなるものです。お腹が痛くなる原因と、対処法を考えてみましょう。

従う手順:

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実のところ、妊娠初期の方は、しばしばお腹の痛みを訴えられます。その痛みは、子宮で赤ちゃんを育てるために、子宮にいつも以上に血液を送り込まれたり、子宮を大きくすべく周囲の臓器を圧迫してみたり、子宮を支える靭帯が引っ張られたりすることによって生まれます。

痛みの感じ方は人それぞれです。チクチクとした痛みを訴えられる方もいますし、腰痛を伴う痛みを訴えられる方もいます。一般に、痛み自体は1か月程で治まるとものなのですが、中には妊娠中期頃まで痛みが続く方もいるようです。

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痛みを感じたら、無理は禁物です。誰もが起こる痛みだからといって、油断してはいけません。というのも、妊娠初期の頃はお腹が大して大きくないこともあって、気づかないうちに、体に負担をかけてしまっています。そのため、ちょっとしたことが大事になります。お腹を無駄に痛くしないためにも、普段から重いものを持ったり、下腹部に力を入れたり、体を冷やしたはせずに、できればストレスなどからも遠くにいたいものです。

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また、妊娠初期にお腹が痛くなる原因は、子宮そのものが原因というものだけではありません。子宮が大きくなったことにより、膀胱を圧迫し頻尿になり、結果として膀胱炎になってしまったり、自律神経やホルモンバランスが崩れたことにより便秘や下痢になったための場合もあります。

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膀胱炎にならないようにするには、尿意があったら、例え真夜中であっても我慢しないことです。我慢したら、膀胱内で細菌が増殖し、膀胱炎になります。膀胱炎対策には尿意を我慢しないこととだけでなく、下着が清潔であることも大切です。パンティライナーを利用するなど工夫をしましょう。そして、免疫力を高めるべく、普段より栄養バランスに注意し、1日1.5L~2Lを目安に水分をたくさんとるようにしましょう。

膀胱炎になってしまったら、おそらく抗生物質を飲むことになります。もちろん妊婦だということを言えば、お医者様は赤ちゃんに影響のないものを選んでくださいますが、やはり不安が残るところです。だったら、そもそも膀胱炎にならないように対策をとりましょう。

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女性は便秘の方が多いこともあり、妊娠することによって、腸が子宮に圧迫され、さらに便秘がひどくなる方がいるようです。普段から便秘の方はもちろんのこと、そうでない方も、お腹が痛くなるほどの便秘を患わないですむように、食物繊維を多く摂取したりして、いつものお通じの状態を維持するように心がけましょう。

便秘と下痢は相対するもののようでそうではなく、便秘と下痢を交互に繰り返すタイプの方もいらっしゃることと思います。下痢になる原因は、ホルモンバランスの崩れが原因となっている場合が往々としてあります。下痢そのものが赤ちゃんに悪影響を与えることはないのですが、水様便が長く続く場合は、やはり病院に行きましょう。また、下痢にならないようにするには、便秘の場合と同様に、食生活の見直しが大切です。お腹の赤ちゃんのためだけでなく、ご自身のためにも、便秘や下痢にならない食生活をするようにしましょう。

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妊娠初期のお腹の痛みが、妊婦さんをひどく不安にさせる背景には、妊娠21週くらいまでに起こる切迫流産を心配してということもあるかと思います。切迫流産の兆候としては、下腹部がぐうっとなるような強い痛みや下血が挙げられます。少量の下血は妊娠初期の段階ではよくあることではあるのですが、体を休めても症状が治まらないのであれば、例え少しの痛みであったり、少量の下血であったりしても、これくらいなら大丈夫とは思わないで、病院に連絡しましょう。

切迫流産の兆候、これ即ち、流産ではありません。早い段階できちんと対応すれば、妊娠を継続することも可能です。また、万が一、残念な結果になっても、くれぐれもご自分を責めることはなさいませんように。なぜなら、流産は多くの場合、先天的に妊娠の継続が難しい場合に起こります。人間が機械ではありません。時にこのようなことも起こってしまいます。

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また、ここで挙げたもの以外にも、妊娠初期の段階では、子宮外妊娠など異常妊娠の場合もお腹が痛くなります。とはいえ、切迫流産の兆候かもしれない、子宮外妊娠かもしれないと悪い方の考えるのもよくありません。慌てることなく、気持ちをどーんと構えましょう。

そして、お腹が痛くなったら、量の多い下血などの症状がないのであれば、トイレ以外は体を動かさないくらいの気持ちで、まずは体を横にして安静にしましょう。それで痛みが治まってくるのならばそれで良し、痛みが治まらないのであれば、ご迷惑かもしれないなどと考えることなく病院に連絡をしましょう。

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妊娠期間は終わってみればあっという間ですが、実際に妊娠している最中は、ひどく長く感じられるものです。実際に赤ちゃんをこの手に抱くまでは、無理せず、心も体もゆったりと過ごしましょう。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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