風邪で耳が痛い時の対処法
みなさん、風邪を引いてしまって喉や頭だけでなく耳も痛いって時、ありますよね。耳の奥がズキズキと痛む感じは本当に嫌ですよね。私も何回も悩まされました。喉や頭痛なら自分で何とか対処できますが、耳の奥の痛みとなるとどうしようもありません。そこで今回は、そんな風邪で耳が痛い時の対処法について、見ていきたいと思います。
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風邪で耳が痛くなる原因
原因が判れば対処もしやすくなります。まずそもそもなぜ風邪で耳が痛くなるのか、その原因についてですが、風邪で症状として耳に痛みがあった場合、「急性中耳炎」の可能性がかなり高いです。耳の奥には耳管という空気の通り道があり、この管は喉上部につながっています。喉で炎症が起きると、風邪のウイルスや菌がこの耳管にも拡がっていきます。感染がさらに拡がり、耳管の奥まで進んでしまうと、耳に強烈な痛みが走るようになるんです。トンネルを車で通ったり、飛行機に乗っている時耳が聴こえにくくなることってありませんか?あれは鼓膜内と体外の気圧に差ができているからなんです。唾を飲み込むと症状が軽くなるかと思いますが、それは耳管が体外との気圧差を調整したからです。このことからも分かるように、耳は喉とつながっています。
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症状
急性中耳炎の主な症状は耳痛ですが、他にも耳漏、発熱、めまい、難聴などが生じることがあります。痛みは間欠的で、一定の間隔で痛くなったりそうでなかったりします。耳たぶはいたくなりませんので、痛みの合間に耳たぶを軽く引っ張ってみて痛がらないようであれば、耳の中で炎症が起こっている可能性が高いです。
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痛くなったらどうすればいいの?
耳が痛い時の対処法は、まず耳鼻科を受診しましょう。それが一番確実な対処法です。ただ、風邪で寝込んでいて、夜中に激しい痛みに襲われた場合は、応急措置として耳をまず冷やしてください。炎症による痛みや熱感、腫脹が軽減されます。痛みがかなり強い場合はもちろん救急外来へ駆け込みましょう。症状が進行して手遅れになってしまった場合、聴覚に影響が残る可能性もありますので、要注意です。特に、小さな子どもの場合、自分で耳の違和感を上手く訴えることができませんから、「あれ?いつもと痛がり方や仕草が違うなぁ」と感じたらすぐに病院に連れていきましょう。
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乳児や幼児によく発症する
急性中耳炎は、乳児や幼児によく発症する疾患です。体の成長前にあたる乳児や幼児は、大人と違い耳管が短く、傾斜も緩やかなため、風邪ウイルスの炎症が拡がりやすい傾向にあります。風邪を引いていて、原因もなく急に子どもが耳を手で押さえて泣いたりしたら、急性中耳炎の可能性を疑い、すぐに耳鼻科を受診しましょう。
大人はかかりにくい?
乳児や幼児など、小さな子どもに比べ、大人は急性中耳炎にかかりにくいです。その理由は、成長に伴って耳管が長くなり、傾斜もしっかりとつくようになったことが大きな理由です。免疫力も高い状態ですから、感染も拡がりにくくなります。しかし、一度感染してしまうと、なかなか治りません。耳管が長く、細いためです。大人だからといって耳の痛みを放置するのではなく、風邪の時耳にいつもと違う違和感を感じたらまず耳鼻科を受診するようにしましょう。
急性中耳炎を予防するには
風邪を引いた際、急性中耳炎にならないようにするためには、下記の4点に気をつけるようにしましょう。
- 無理をして風邪を長引かせない
- 鼻をすすらない
- 鼻をかみすぎたり強くかんだりしない
- 鼻汁や鼻づまりはしっかり治す
風邪の時、「あんまり強く鼻をかんだらダメよ!」と言われた方も多いのではないでしょうか。強くかみすぎると、耳に違和感を感じるようになります。ウイルスが拡がりやすくなってしまう原因になりますので、控えるようにしましょう。また、体調不良が重なっても発症してしまうことがありますので、十分な睡眠と栄養を摂るように心掛けてください。
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まとめ
以上、風邪で耳が痛い時の対処法について見てきました。いかがだったでしょうか。多くの場合原因は急性中耳炎です。これは耳鼻科の疾患ですから、すぐに病院に行くようにしましょう。なかなか受診せず症状を長引かせていると、治療が困難になったり、聴覚に影響が残る可能性もあります。特に小さな子どもの場合は、自己主張が難しいため、大人が気づいて対処する必要があります。皆さんも是非参考にされてみてください。
この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。
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