どうして?正座で起こるしびれの原因
あなたは正座をする機会がありますか。最近は私たち現代人はあまり正座をしなくなったものですが、それでもやっぱり日本人ですから正座をしなければいけない場面というのは結構あるでしょう。例えば、武道の練習の時、お寺や神社で住職の話を聞く時、お葬式の時、茶道のお手前をする時などなど色々な場面があると思います。その正座の姿勢を長時間続けていたら、誰でも足がしびれてしまいますよね。でもそもそも、そのしびれの原因とは一体何なんでしょうか。こちらの記事では正座で起こるしびれの原因についてご説明しましょう。
画像:ameblo.jp
正座によって体重が膝下にかかる
正座のしびれの原因を1つずつ詳しくここから見ていってみましょう。まず正座をした時、重心はどこに行きますか。正座した時、体重はどこにかかっているか考えてみてください。あなたの予想は「体重が膝下にかかる」だったでしょうか。正座によってどうしても重心は下に行き、体重が膝下にかかってしまうんです。これが正座した時に起こるメカニズムの1つ目です。
膝下の血流が圧迫によって滞る
さて次は何が起こるでしょうか。膝下に体重がぐうーっと重くのしかかって、その後血流がどうなるか考えてみてください。膝下の血流が圧迫されてしまうんです。これによって血流が滞ってしまいます。これはどう考えても体が無理をしていてよくない状況ですね。これがメカニズムの2つ目です。
血流が滞ると血液が運ぶ酸素が低下する
さて、メカニズム3つ目は一体何が起こるのでしょうか。先ほど血流が滞ってしまうと説明しました。その後はどうなってしまうんでしょうか。それが滞ると、なんと血液が運ぶ酸素の量が低下してしまうんです。酸素は私たちの体内でとても大切な役割をしています。私たちは鼻や口から酸素を取り入れて、体中に酸素が行き渡ることで健康体でいられるのです。その酸素が正座の圧迫によって体の隅々まで運ばれなくなってしまったら、体に異常をきたしてしまうんです。当然のことですね。
低酸素状態によりTRPA1というものが活性化する
この酸素が十分に行き渡らないことを低酸素状態と言います。この状態になるとTRPA1というセンサーが起動し始めます。このセンサーはわさびや辛子など刺激物を感知し、脳に伝える役割を持っています。つまり低酸素状態になると脳に「足がしびれて大変なことになっている。もっと酸素を届けて!」と信号を送り、命令しているんです。このようなメカニズムが正座すると起きているんですよ。知っていましたか。
これによって脳は足がしびれている、しびれていて痛いと感じるのです。しかしこの痛いのも我慢してしばらく正座を続けているとだんだんと痛いのも感じなくなっていきます。つまり無神経状態になってしまうんですね。そうするともう今やっていることに何も集中できなくなってしまうでしょう。そうなってしまっては大変です。ですからそんなに無理をする前に足を崩してもいいか聞いてみるのがいいでしょう。
対処法
ではどうしたら正座してもしびれずにすむでしょうか。それは重心を一つの場所にしないで、ずらしたり移動させることです。特によくやるのが足の親指を重ねてしばらく座ったあと、しびれを感じる前にその重ねた部分を上下に入れ替えてずらすことです。こうすることでしびれを感じることなく、多少長時間でも座っていることができます。このように親指の位置をずらすくらいなら、誰にもばれずにこっそりできるからいいですね。以前よりしびれを感じないと思いますよ。
まとめ
以上のように正座での足のしびれの原因についてとその対処法について説明してきましたがいかがでしたでしょうか。これでどうして足がしびれてしまうのか、あなたにも分かって頂けたと思います。またどうしたらそのしびれを感じることなく正座し続けられるかもお分かり頂けたでしょう。早速実践してみてください。
この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。
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