アレルギーや発疹

突発性発疹の症状と家でできる対処法

 
Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
突発性発疹の症状と家でできる対処法

突発性発疹って何?どうしたらいいの?

突発性発疹は「突発疹(とっぱつしん)」と呼ばれる病気です。ほとんどのお子さんが1歳未満でかかり、初めての病気、初めてのお熱がこの病気ということも珍しくはありません。どのような症状が出て、おうちでどのようにして過ごせば良いのでしょうか。

従う手順:

1

突発性発疹は急な高熱から始まります。38~39度くらいのお熱、ひどい場合には40度近くまでお熱が上がります。お熱が出ると風邪?と思われると思いますが、突発性発疹の場合、せきや鼻水、痰といった風邪で見られる症状はありません。ぐったりしていてもおかしくないはずなのに、普通に遊んでいたりします。

しかし、中には、熱性けいれんを起こすお子さんがいます。初めてけいれんを見る方は驚かれることと思います。熱性けいれんのけいれんは、最初から左右対称です。それ以外のけいれんはすぐに病院へ行きましょう。けいれんが始まったら、まずは体を横向きにして、お洋服を緩めましょう。けいれんが出たら、吐く場合があります。吐しゃ物が口の中にないか確かめましょう。10分以上けいれんが続くのであれば、急ぎ病院です。

2

お熱は、数日したら、微熱か、平熱くらいまで下がります。ちょうどその頃から全身に赤い発疹が出ます。しかし、水疱瘡のように湿疹が傷になって残ることはありません。おなかや背中を中心に、全身に広がりますが、痒みもほとんどないようです。また、ご兄弟のいる方は、うつってしまわないかと心配になるかと思いますが、感染力は弱いです。注意するに越したことはありませんが、ひどく神経質になる必要はありません。

ちなみに、発疹は出始めたら、一気に広がります。そして、数日で治まるお子さんが多いですが、もう少し長くかかるお子さんもいます。前述したとおり、痒みがひどいものではありませんし、高いお熱が出た後のはずなのに、元気そうにしているはずですので、親はどっしりと構え、気長に消えるのを待ちましょう。

3

この病気はヒトヘルペスウィルス6型というウィルスが原因で起こります。しかし、詳しいことは分かっていません。しかも、お子さんがかかっている病気が、突発性発疹だと言えるのは、熱が治まり、発疹が広がった時です。そのため、多分、突発性発疹だろうと思っても、お熱が出たら、まずは病院に行きましょう。

4

また、一般的には、痒みもなく、ご機嫌も良い突発性発疹ですが、痒みが訴えたり、不安になるのかぐずってしまうお子さんもいます。痒いよね、不安よねとお子さんの代わりに言葉にして、しっかり抱きしめて、受け止めてあげましょう。不思議なことに、これで少し落ち着くことがあります。

5

お熱の段階では、突発性発疹かどうか、分かりませんが、とにかくお熱は出し切りましょう。熱が出ている時、体は戦っています。中途半端な時に解熱剤を使うと、症状を長引かせます。熱が出ている時は冷やすことが基本ですが、熱が上がっている時は、寒いと感じているはずです。冷やすのは上がりきって、汗が出始めてからでも大丈夫です。そして、汗で濡れた下着やパジャマは、こまめに変えてあげましょう。

冷やす場所は首の後ろ、わき、手首、足などです。定番の額は嫌がるお子さんもいますので、無理にそこを冷やす必要はないでしょう。また、お子さんは体温調節がまだうまい具合にできません。そのため、どの場所も冷やし過ぎは厳禁です。程ほどのところで冷やすのは止めて、様子を見ましょう。

6

お子さんがお熱の時、親が頑張らなければいけないことは水分摂取です。子供は水分を摂取しないと脱水症状になるというような意識はないので、スプーンで一口ずつでも良いので、こまめに上げましょう。そして、おしっこがいつものように出ているかを確認しましょう。また、もしかしたらお水はイヤイヤしても、アイスクリームやゼリーなどはお口の中がひんやりして受け付けるかもしれません。お試しになられてみてはいかがでしょうか。

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病院に行く目安は38度です。しかし、38度あっても、お水も、ミルクも、お食事も、おトイレも普通であれば、病院に行かずに、ベッドにごろごろしながら安静にしていても大丈夫です。反対に、38度以下であっても、何も飲まず、食べず、おトイレもなく、ぐったりしていたら、急ぎ病院へ行きましょう。小さなお子さんの体調はあっという間に変化します。少し大変ですが、細やかに変化を見つめましょう。

湿疹の段階になると、それ以外のことは普通になるので、お仕事をされている方などは、お子さんを保育園に預けても大丈夫ではないかとお考えになると思います。日本小児学会はお熱が下がったら通園可をいう判断です。そのため、受け入れ先の園が大丈夫というのなら、通園可能です。しかし、感染力が弱いとはいえ、感染しない病気ではありません。都合がつくのであれば、もう少し家で様子を見ましょう。

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言葉で何をどうして欲しいと言えない年齢のお子さんが体調を崩すと、お子さんも大変ですが、親も大変です。お子さんの看病でご自身の体調を崩されませんように。どうぞお大事に。

この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。

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