妊娠からくる眠気の対策法
眠気は妊娠初期から始まっています。つわりよりも眠気の方が辛かったという妊婦さんもいるほどです。
めでたいはずの妊娠が、周りに理解されず職場で孤立してしまう妊婦さんもいます。
また、病院の指導で安定期に入る前に妊娠報告は避けているケースが多く、ただのなまけただと思われてしまうこともあります。妊婦さんにとっては「特別な眠気」だから理解してほしい、周りからすれば「寝てばかり」という気持ちのすれ違いもよく耳にする話です。特に男性の多い職場では、理解はされにくいことが現状です。産休明けですぐに職場復帰できる!育休はさぼりだ!ととらえる多くの役職クラスだけでなく、経営者もいます。
妊娠初期では、寝つきがよくなった、家事や仕事で体を動かしていても眠気が襲うほどです。妊婦とならではといえる眠気は、なぜ襲ってくるのか対策法をご紹介します。
目次
- ・妊娠するとなぜ眠いのか
- ・妊娠の眠気は身体のブレーキ
- ・寝る時の注意
- ・眠気対策
- ・アイスノンで冷やす
- ・ガムを噛む
- ・運動で眠気を改善
- ・水分補給をする
- ・カフェインを取る
- ・身体を動かし移動する
- ・冷たい水で気分転換
- ・眠い時は仮眠
- まとめ
・妊娠するとなぜ眠いのか
女性ホルモンが作用して眠気を増発させています。今起きたばかりなのにすでに眠いというような症状はホルモンが関係しています。女性であれば生理前異常な眠気に襲われたことが一度はあるはずです。こちらもホルモンのバランスが関係しています。ホルモンが活発に作用し、黄体から分泌される「プロゲステロン」が眠気を起こしているのです。女性ホルモンの働きによって女性の体調は左右されます。どんなに気を付けてもストレスや妊娠環、環境の変化で男性には理解しにくい体調不良が起こるのです。
妊婦の体は通常よりも女性ホルモンが優位に働き体を安静にする採用を強め、眠気が常に付きまとうのです。特に妊娠初期では、「プロゲステロン」が活発に分泌されます。胎盤を育成、子宮を大きくする時期ですので身体を安静に保つための防衛本能ともいえます。
・妊娠の眠気は身体のブレーキ
眠気が強いと身体を動かそうとしてもうまく動かすことができません。眠いと感じる時は。安静な状態を強いられているという事です。妊娠初期は、身体が母親の身体へと移り変わる大切な時期です。眠気を起こすことによりい安静にさせようとブレーキをかけている状態です。無理せず大事な時期に特に強い眠気が襲ってきます。眠気がきても眠れない状況も多くあります。
そんなときは、少し多めに横になる時間を増やすようにすることで負担は軽減することができます。
・寝る時の注意
妊娠中とにかく眠気を感じやすくなります。いつでも寝てしまう可能性がありますので、注意点がいくつかあります。
身体が冷えないようにする冷えないよう毛布やブランケットなどをかけて横になりましょう。冷えは、女性の摘ともいえます。
横になるときは床は避ける床は、硬いだけでなく冷気を体に流し込みます。必ず、ソファやベットなどに横になるようにしましょう。
冷えによる体の凝りに注意妊娠中は、腰や肩に凝りや痛みを感じやすくなっています。
冷えや寝方によって発生することもありますから、横になる際は硬い床はさけ柔らかいところに横になりましょう。妊婦の時のマッサージはお断りされるケースも多くありますので腰や肩の痛みには要注意です。
・眠気対策
コントロールがしにくい眠気ですが、眠気排除するために効果的な対策もあります。妊娠中だけでなく、普段の生活にも取り入れられます。以下の方法を参考にしてください。
・アイスノンで冷やす
身体を冷やしてはいけないといってきましたが、眠気が強い場合、体温が上がっていることが多いのです。そのため一時的にアイスノンで、おでこや首筋を冷やすくらいであれば冷やしても問題はありません。長時間使用することは避けましょう。
特におでこを冷やすことによって視界が開きやすくなり重くなった瞼も上がります。首筋を浸すことで温くなった血液をきゅっ引き締めてくれ眠気が和らぎます。
・ガムを噛む
ガムを何度も噛むことで神経が刺激され眠気がおさまります。噛むことで集中力も高めてくれ、早く仕事をこなすことも可能になります。ガムは、妊娠による眠気対策の必須アイテムです。ただし、キシリトールなどのお腹を緩める可能性のあるガムは避けるようにしましょう。
ガムを噛むことでリフレッシュすることもできるアイテムです。
・運動で眠気を改善
妊婦で眠気を感じる人の中には、身体を上手く使えていない場合があります。身体が疲労していれば、ぐっすりと深い眠りを取ることができ眠気も緩和されます。適度の運動を進めるのは、出産に備えてだけでなく十分な睡眠をとらせるためでもあります。安静にしていた身体は、自分で思ているほど疲れてはいません。体力を消耗していないのです。適度な運動を取り入れて質の良い睡眠をとりましょう。運動不足により血流も滞りがちになり脳へ行く酸素不足で、酸欠状態になり眠気を感じることもあります。
血流を良くするためにもむくみ対策にもウォーキングなど適度な運動を心がけてください。
・水分補給をする
妊娠中は、水分が奪われやすい為、妊娠前よりも水分が必要となります。積極的に水分を取ることで眠気防止にもつながります。水を飲むことによって体のほてりがとれ眠気を取り除くことができます。
冷えた水よりも常温の水を飲むことで身体にも優しく刺激が少なくなります。
・カフェインを取る
妊婦にカフェイン!?と驚かれるかもしれません。コーヒーであれば一日1杯であれば、妊婦さんの身体にも胎児にも影響がないとされています。過剰摂取は避けるべきですが、一日一杯を目安に摂取することで眠気対策には十分効果的です。
妊婦さんのリフレッシュ効果も期待できますので、コーヒー好きにはお勧めの対策です。
・身体を動かし移動する
眠気を感じたときは、普段同様一度気持ちのリセットのために移動してみることも手段の一つです。
勤務中であれば、コピーを取りに移動をしたり、化粧室に行くことで気分をリフレッシュさせてみてください。
・冷たい水で気分転換
冷たい水で顔を洗うことも眠気対策には効果的ですが、化粧をしていると水で顔を洗うことは大変難しいのです。そんな時は、手を水で冷やしてみる、首筋に水に浸した手を当ててみるなどで構いませんので、実践してみてください。
また、歯を磨き冷たい水で口をすすぐことも効果が期待できます。
・眠い時は仮眠
どんなに対策をしても防止できない眠気があります。そんな時は、タイマーをかけて化粧室などで5分程度の仮眠をとることをオススメします。5分程度ですが、すっきりします。寝すぎてしまうとさらに眠気がつよくなります.
5分程度の仮眠が良いと思います。
まとめ
妊娠中は、予期せぬ体調の変化に見舞われます。新しい生命を成長させているわけですから当然といえます。けれど、妊娠は病気ではないのです。ですから、妊婦であることを医師の指示により安定期まで伏せるよりも周知徹底してもらい理解を求めることが負担を少なくする最短ルートだと考えます。男性には、理解しにくい眠気でも経験者であれば十分理解しフォローしてくれます。
妊娠していることを公にし、初期段階から優遇をしてもらう体制を作ってもらいましょう。優遇することに慣れるのではなく、できる時は自発的に協力し妊婦であることに胡坐をかかないようにしましょう。
知人に今が一番大事な時期との理由で職場に妊娠を告げず、「体調不良」で1か月もの期間休んだ方がいました。安定期に入るまで何度も「安静」という名のお休みを繰り返し安定期に入ってからは、「そんなに身体が辛いなら、一度職を離れて子育てを終えてから働いてはどうか」と会社側からの申し入れにより、職を失った知人もいました。
眠気もつわりも周りの「理解」があって通じるわがままがあるという事です。ご自身のためにも、お子様のためにも働きやすい環境を作るためにも事前の報告はしっかりと行ってください。
この記事に含まれる情報は参照の目的だけに提供され、医師あるいは他の有資格の専門家によるアドバイスの代用にはなりません。医師に相談することをお勧めします。
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